10月3日の新潟県議会の常任委員会で、県警の滝澤依子本部長が2024年8月に発生した誤認逮捕について「警察の信頼を裏切る結果になった」と謝罪した。委員からは慎重な捜査を求める声があがった。
当時19歳の男性を誤認逮捕…県警本部長が謝罪
「改めて逮捕された方とそのご家族に心よりお詫びを申し上げるとともに、県民の皆様の警察への信頼を裏切る結果となり深くお詫びを申し上げます」
10月3日に開かれた建設公安委員会で、2024年8月に発生した誤認逮捕について謝罪した県警の滝澤依子本部長。

2024年、新潟市西区のリサイクルショップで起きた窃盗事件で、警察は当時19歳の男性を窃盗の疑いで逮捕した。
しかし、その後の捜査で別の人物の犯行と判明し、誤認逮捕が発覚。
問題の原因について「先入観による捜査があったほか、防犯カメラ映像の精査が不徹底だった」と説明した。
県議会からは“慎重な捜査”求める声
小野峯生県議の「捜査幹部において逮捕をなぜ立ち止まらせられなかったのか」との問いに、県警の阿部吉晴刑事部長は「捜査の節目、節目で幹部による明確な事件指揮が行われなかったという、捜査指揮の欠如があったものと認識している」と回答した。

委員からは人権侵害になり兼ねない事案だとして、より慎重な捜査を求める声があがった。
滝澤本部長は「今後、二度とこのようなことが起こらないよう、適正捜査および再発防止を徹底し、県民の皆様の期待と信頼の回復に努めてまいります」と話した。
県警は先入観を排除した捜査の推進など誤認逮捕の防止を指示する文書を各警察署などに送り、再発防止に努める方針だ。
(NST新潟総合テレビ)
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