熊本市交通局は、基準値を下回る圧力で熊本市電の車輪の組み立て作業を行っていたと9月30日に発表した。具体的な数値を委託先の業者に示していなかったことが原因で、熊本市は安全性には問題ないとしている。
データ改ざん問題受け熊本市電も調査
これは、JR貨物が車両の組み立て作業でデータ改ざんなどを行っていた問題を受け、国交省が全国の鉄道事業者に緊急点検の実施を通達し点検で判明したもの。
この記事の画像(3枚)熊本市交通局は車輪と車軸を組み立てる作業を外部の業者に委託していて、業者に聞き取りなどを行ったところ、13の車両のうち6両で基準値をわずかに下回る圧力で組み立てが行われていたということだ。
これらの車両については安全性が確認されたため、現在は通常通り運行している。熊本市交通局は「基準値が車両ごとに異なるにもかかわらず、業者に具体的な数値を示していなかった。再発防止に努める」としている。
(テレビ熊本)