辞職、失職、それとも議会解散か…?
24日の段階では、進退をめぐる判断について“ほぼ固まってきた”と話していた斎藤知事だったが。

“斎藤構文”で多用される4つのキーワード

タイムリミットが迫る25日の答えは、こうだった。

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兵庫・斎藤元彦知事:
本当はきょう固まっていると言えれば良かったんですけど、まだ固まるには、完全に固まるには至っていない。

その上で “苦しい胸の内”をこう打ち明けた。

兵庫・斎藤元彦知事:
今朝も早く目が覚めてしまったり、なかなか寝付けなかったりとか、悩み苦しむ、辛い状況もありますけど。

議会にNOを突きつけられた後も、“自分の言葉で語りたい”と、囲み取材やTV出演など、ほぼ毎日発言を続けている斎藤知事。

そうした中で「イット!」が注目したのは、“斎藤構文”とも言える、独自の言い回しだ。
例えば、不信任決議以降、繰り返しているこの言葉。

「私にとっても重い判断決断になりますので」
「やっぱり重い決断ですから。」
「重い判断ですから、すごく思い悩みますね。」

この“重い判断・決断”というフレーズは25日も聞かれた。

「大きな重い判断で、私自身も目が覚めてしまうぐらい…」
「やっぱり、これは重い決断ですから。」

一方で、その“重い判断”をどう下すかについての具体的な説明はなされていない。

そんな“斎藤構文”に多用されるキーワードは、ほかにもある。

私自身そうですけど、県政にとっても大きな重い判断で、私自身も目が覚めてしまうぐらい…」

「基本的には自分自身で判断していきたい。」

“私”ではなく、“私自身、自分自身”と自らの主体性を強調するこのフレーズ。

自分自身としては、精一杯ご質問に答えさせて頂いた。」

25日の囲み取材のなかでは、わずか20分足らずの間に、6回も“私自身・自分自身”と繰り返した。

また、このフレーズを上回って、25日、7回も繰り返された言葉がある。それは…。

「ここが最後大事だという風に…」

「最後決めるときの大事なポイントだと」
大事なのは…」

「そこが大事かというよりも…」
大事だと思ってます」
「本当にすごく大事な…」

大事だという段階ですね」

この“大事”と言う言葉は、かつての定例会見でも1時間に29回も口にするほど、斎藤知事が“大事”にしているもの。

重い決断”、“自分自身”、そして“大事”…。
これらの“斎藤ワード”に、新たに加わったのがこの言葉…「覚悟」だ。

「最終的にこういう判断するという際の、やはり自分としての覚悟というか、ここが最後大事だと」

「相当の覚悟が、いずれにしてもいりますから」
「その自分の心の中の覚悟ですね」

斎藤知事は、できれば金曜日までに会見を開きたいとしている。
(「イット!」 9月25日放送より)