偽名を使ってライバル陣営に出入り。一体何が?

偽名で他陣営のボランティアスタッフとして活動

日本維新の会の立候補予定者の元事務局長が、偽名を使いライバル陣営に出入りしていたことが分かった。

次の衆議院選挙、京都4区で日本維新の会から立候補を予定していた弁護士の松井春樹さん
次の衆議院選挙、京都4区で日本維新の会から立候補を予定していた弁護士の松井春樹さん
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次の衆議院選挙、京都4区で日本維新の会から立候補を予定していた弁護士の松井春樹(まつい・はるき)さん。

公式ホームページによると、東京大学法学部を卒業。お笑い好きで、漫才日本一を決める「M-1グランプリ」に3年連続出場し、いずれも1回戦で敗退した経験も持っている。

2023年6月取材時に松井春樹さんは、「日本維新の会が与党を取ったときには日本が大きく変わるし、それが活気を生むことになる。このタイミングで日本維新の会に入って、大きな改革をする、その一メンバーになりたい」と語っていた。

事務所関係者などによると、松井さんの事務所の事務局長だった男性が、2023年12月以降、同じ京都4区選出の北神圭朗(きたがみ・けいろう)衆議院議員の事務所で、偽名を使い、ボランティアスタッフとして活動していたというのだ。

こうした事態を受け、松井さんはSNSで経緯を説明した。元事務局長の男性は、松井さんの同級生だという。

松井春樹さんのSNSより
松井春樹さんのSNSより

松井さんのSNSには…、

「昨年(2023年)12月頃、事務局長より私に相談がございました。『偽名で他陣営の候補とラインを交換しており、他陣営から街宣活動に誘われている』という内容でした。私はもちろん「やめてくれ。リスクでしかない」と強く反対しました。

とある。
しかし、その後も元事務局長は、他陣営の後援会行事に参加したり、選挙期間のサポートに入っていたりしたことが発覚。

現在は、元事務局長とほとんど連絡がつかない状態だという。

日本維新の会 吉村共同代表「あってはあらないこと」

松井さんのSNS:
この件の全てを彼の暴走として責任を押し付けるつもりは全くございません。松井はるきに使用者責任と道義的責任があると考えております。

松井さんは事態の責任をとり、次の衆院選への出馬を辞退するとともに、24日付で日本維新の会を離党。同級生の元事務局長も解任した。

日本維新の会 吉村共同代表
日本維新の会 吉村共同代表

日本維新の会 吉村共同代表は「本人も監督責任を認めている。やはり他陣営に対しては申し訳ないと思うし、あってはあらないことだと思います」としている。

また、北神議員は「相手陣営の事務局長が、偽名で当方の事務所に出入りすることは名簿を奪われる恐れなどもあり、政党としても総括していただきたい」とコメントしている。
 (「イット!」 9月25日放送より) 

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