学校のお弁当での残念な思いを解消しようと、横浜市が、公立中学校のデリバリー給食への統合を発表した。

2026年4月からデリバリー給食の提供へ

お弁当作りについて街の人に聞くと、「(お弁当を自分で作って)異様な臭いを出しちゃったこともある(50代)」「栄養面を考えて行き詰まった時も…(40代)」「好き嫌いがあると、おかず選びが大変(30代母)」といった苦労話が多く聞かれた。

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横浜市では現在、公立中学校の給食として業者が作るランチボックスのデリバリー方式か、弁当を持参するかの選択制を採用している。

しかし、2026年の4月から、生徒全員にデリバリー給食の提供を目指すことを決めた。

その理由について、横浜市は「全ての生徒に栄養バランスの整った給食を届けることが、市の責務だと考えています」と述べた。

横浜市によると、牛乳付きで1食330円の日替わりランチボックスを公立中学校の全ての生徒や教職員に、毎日デリバリーするという。

喜びの声が上がる一方…反対署名が2万人近くも

デリバリー給食について街の人からは、「絶対あったほうが助かる(50代母)」「働く女性としては朝はなるべく作りたくない(40代母)」といった喜びの声が上がる一方で、横浜市の方針に反対する署名が2万人近くも集まった。

理由は、意外なものだった。

横浜学校給食をよくする会・三山弘美さん:
おかずが冷たい。ハンバーグ、マーボー豆腐が冷たい。それは給食ではないのではないか。冷たさの改善は、デリバリーでは本当に厳しいのではないか。

デリバリー給食として手配されるランチボックスは、食中毒対策のため、ご飯と汁物以外のおかずを常温より冷たい19℃以下に冷やす必要がある。

市民団体は提供方法を考え直すよう求め、要望書や1万9428筆の賛同者の署名を提出した。

一方、デリバリー給食について横浜市の調査では、75%の保護者が「良い印象を持った」としていて、導入への理解を求めている。
(「イット!」 9月17日放送より)

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