9月に入っても猛暑が続く中、都内のラーメン店では、夏の風物詩となっていた「冷やし中華」の販売がまだ続いていた。福岡・太宰府市が52回目の猛暑日となり、全国の年間最多記録を更新するなど、10日も各地で真夏のような暑さが続いている。専門家は「しばらく十年に一度レベルの真夏の暑さが続く可能性が高い」と予測する。

9月に入っても各地で真夏の暑さ…

10日、ランチタイムの東京・台東区のラーメン店「熊ぼっこ」の入り口には、大きく「冷やし中華」の文字が書かれている。

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冷やし中華を食べていた客は「暑いからぴったりじゃないですか」「ちょうどぴったり。あの“冷やし日”だなと思って」と話すなど、9月になっても暑い日が続き、続々と注文が入る人気メニューとなっていた。

店も2024年は、販売期間の延長を決定し、阿部裕太郎店長は「例年だとお盆終わったあたりから徐々にフェードアウトしていく感じだが、冷やし中華の需要が高まっているので続けています」と話した。

連日真夏のような暑さとなる中、10日午後3時前の東京・墨田区の公園は、暑すぎるからか、人もまばらな状態で、公園のじゃぶじゃぶ池には、人の姿が全く見られなかった。

取材班が待つこと約30分、ようやく楽しそうに水遊びをしている親子の姿が見られた。東京都心の10日の最高気温は33.7度。水遊びしていた親子に話を聞くと、「今日は焦げるくらい暑かった」と話した。

また、暑さ対策について聞くと、「こまめに水分、あとはなるべく日陰(で遊ばせること)ですね。10年後20年後とか、どうなっているんだろうな」と話しました。

10日の福岡・太宰府市は36.8度まで気温が上がり、9月の観測史上最高に。また、2024年で52回目の猛暑日となり全国の年間最多記録を更新した。

多くの参拝客の姿があった太宰府天満宮では、東京から来た参拝客がぐったりしていた。

10日、全国一の暑さとなったのは新潟市秋葉区。最高気温は37.2度まで上がり、こちらも9月の観測史上最高を更新した。

新潟市内では、稲刈り授業に参加していた児童11人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。

いつまで?「しばらく真夏の暑さ続く可能性高い」

街の人からは「なんかずっと夏のままなんじゃないかと不安になります」「まだまだ暑いと言われているから、本当に涼しくなるのは本当にいつなのか」といった疑問の声が多く上がった。

そこで、「イット!」が3人の専門家に聞いたところ、東京都心などでは、しばらく十年に一度レベルの真夏の暑さが続く可能性が高いとの見解で一致した。

一方、来週の後半からは、雨が降る日が続き、最高気温も30度を下回るようになるなど比較的過ごしやすくなりそうだということだ。しかし、平年より気温が高い状況が予想され、引き続き暑さへの警戒が必要だ。
(「イット!」9月10日放送より)

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