9月2日朝に熊本市中央区の新水前寺駅前電停を出発した熊本市電の車両が、走行中にドアが開くトラブルが発生した。熊本市交通局は『重大インシデント』と九州運輸局に報告し、国の鉄道事故調査官が熊本に入り、調査を行った。

熊本市電で走行中にドアが開く

熊本市交通局によると、9月2日午前7時半ごろ、熊本市電の車両が中央区の新水前寺駅前電停を出発してすぐに、乗客が中扉のステップを降りたところ、ブザーが鳴ってドアが開き、そのまま40センチほど走行した。

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異常に気づいた運転士が、ブレーキをかけ、停車。乗客の安全や車両に異常がないかを確認し、運行を再開したということだ。乗客や運転士あわせておよそ70人にけがはなかった。

熊本市交通局はドライブレコーダーを確認した結果、運転操作に問題はなかったとしている。熊本市交通局はドアが閉まりかけた車両に乗ろうとした客が挟まるのを防ぐ『マットスイッチ』が誤って作動し、ドアが開いたとみている。

会見で「市電のインシデントが立て続けに発生し、再発防止に取り組むことを再三にわたり発表している中で、このような事案を発生させ、交通局として非常に重く受け止めている」と陳謝した。

鉄道事故調査官が熊本入り調査

この事案について熊本市交通局は2日夜に『重大インシデント』と九州運輸局に報告。3日午後に国の鉄道事故調査官と九州運輸局の職員合わせて4人が、熊本市交通局や上熊本車庫を訪れた。

調査を行った鉄道事故調査官は「今回は走行中の市電の扉が開いた事象なので、扉の開閉状況を確認した。また扉の開閉に関わる機器の確認もした」と述べた。

熊本市電のトラブルは2024年に入って11件目で、このうち『重大インシデント』は3件目だ。

(テレビ熊本)

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