8月に福岡であった交通事故で後部座席の子ども2人が死亡したが、シートベルトによる強い圧迫が原因とみられている。秋の行楽シーズンを前に事故を防止するには車のどこを点検すればいいのかをJAF・日本自動車連盟広島支部に聞いた。

チャイルドシートは体重をかけて固定

8月18日、福岡市での交通事故で、後部座席に座っていた7歳と5歳の姉妹がシートベルトをつけていたにもかかわらず死亡した。

この記事の画像(11枚)

原因はシートベルトに腹部を強く圧迫されたこととみられており、体の小さい子どもは、年齢に関係なくチャイルドシートを使用したほうがいいことがわかった。

事故を受けてJAFは、チャイルドシート使用を推奨する基準を今の身長140センチ未満から150センチ未満に引き上げることを検討している。それでは、チャイルドシートの使用で気を付けるべきことは…。

JAF広島支部・西原大介さん:
見た目には付いているようでも、手で揺らしてみるとグラグラして、ちゃんとついていないことがままある。

体重をかけて、動かないよう固定
体重をかけて、動かないよう固定

しっかり取りつけるためには、チャイルドシートを座席に押しつけるように体重をかけて、ちゃんと固定することが大切だ。

バッテリーとタイヤ空気圧 1カ月に1度は点検を

また、ほかにも長時間の運転前に点検しておくべきところは、バッテリーとタイヤだという。

JAF広島支部・西原大介さん:
バッテリー上がり、続いてタイヤのトラブルが多くなっている

西原さんによると、車のトラブルで多いのが、ライトの消し忘れなどによるバッテリー上がり。

点検では、まずはバッテリー液が十分かどうかを見ることだという。バッテリー上がりが起きると、エンジンがかからなくなるので注意が必要だ。

JAF広島支部・西原大介さん:
おすすめするのは1カ月に1回程度は日常点検をすること。エンジンルームを開けてバッテリーはもちろんだが、ウォッシャー液やブレーキオイルなど、目視で簡単に点検できるところが結構あるので、点検しておけば安心だ。

タイヤは空気圧が不十分だと重大事故に繋がりかねないので、車に貼ってあるシールに記載された適正な空気圧を確認しておきたい。目視ではわからないので、注意が必要という。

JAF広島支部・西原大介さん:
空気が少なくても目視では分からない。空気圧を測るタイヤゲージを使って点検することが必要。

遠出中の出先で故障やトラブルにあうと大変なので、出かける少し前に点検することが大事だと西原さんは指摘する。

車のエンジンルームを開けて点検する人は多くないかもしれないが、目視で簡単に点検できることも多いので、定期的に行うことをおすすめする。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。