台風10号が日本列島に上陸する中、台風接近に向け、必要な備えとは何か?防災アドバイザーが解説する。直撃の2〜3日前には備蓄品のチェックや現金、災害用トイレの準備、前日には暴風対策、当日には新しい水を浴槽に溜め、料理を作り置きすることをそれぞれ推奨するという。
まずは「情報と身の回りの確認」を…防災タイムラインをチェック
29日、鹿児島に台風10号が上陸し、列島を縦断する恐れもある。台風が直撃する当日、前日、数日前で、それぞれどんな備えが必要か時系列で見ていく。

遠藤玲子キャスター:
防災アドバイザーの岡部梨恵子さんに「防災タイムライン」を作ってもらいました。台風が接近する遅くとも3日前から、対策を始めた方がいいそうです。
台風接近の「2~3日前」までは、「情報と身の回りの確認」が必要です。「ハザードマップ」や「避難所」「備蓄品」をチェックし、足りない防災グッズは買い足してください。
青井実キャスター:
食料や水などが不足していないか、確認するということですね。
遠藤キャスター:
また、アルバムや卒業証書など「思い出の品を上階に」移動させることも大切です。停電や通信障害が発生するとキャッシュレス決済やクレジットカードが使えない可能性もあるため「現金の用意」も大切で、1000円札や小銭を用意をしましょう。
SPキャスター パックン:
SUICAなどのICカードも使えないですからね。
遠藤キャスター:
また、断水に備え7日分の「災害用トイレ」を用意をしておくと安心です。
青井キャスター:
災害用トイレの備蓄は、盲点ですね。

遠藤キャスター:
この季節ならではの備蓄品として挙げられるのが、暑さ対策として有効な「ハンディーファン」です。充電式のものは事前に充電しておいた方が良さそうです。
また、虫除け対策に「虫除けスプレー」などもご用意ください。感染対策として「アルコール除菌シート」を準備しておくと、断水時など手を洗えない時に、手洗いの代わりになるので便利です。
スマホ充電なども早めに
宮司愛海キャスター:
アルコール除菌シートは、一時期はみんな持っていましたが、今は持っていない人が多いですよね。

遠藤キャスター:
「前日」には、ベランダの植木バチなど「飛びそうなものを室内へ」移動させてください。シャッターを締めたり、窓ガラスが割れないようテープや段ボールで補強するなど「暴風対策」を行ない、「スマホ充電」も、常にフル充電となるように早めに充電しておきましょう。

そして、今からでも間に合う「当日」の準備は、家族全員「早めにお風呂」に入り、断水に備え、新しい水を浴槽に溜めます。残り湯は雑菌が多く、健康被害が起きる可能性もあるため、新しい水を浴槽に溜めてください。
また、ご飯を多めに炊いて、洗い物が出ないようにおにぎりするなど、「料理の作り置き」もおすすめです。お米は品薄が続いているので、日持ちする漬物や、火を通した焼きそばなどを作っておくと良いです。

SPキャスター パックン:
事前に少しずつ準備すると1日の作業量が少なくなりますし、毎回のルーティンにするのが良いですね。
青井キャスター:
車や貴重品は、どうすれば良いですか?
遠藤キャスター:
車は、侵水に備えて立体駐車場へ移動させ、貴重品は貸金庫に預けると安心です。
(「イット!」 8月29日放送より)