長野市で介護施設の送迎車が全焼した火事の続報。全身にやけどを負って重傷となっていた利用者の101歳の女性が8月27日朝、搬送先の病院で死亡した。運転していた介護施設職員の56歳の女性は、いまも意識不明の状態が続いているという。
ボーンボーンと爆発音
炎を上げて燃える車…。
8月17日午後4時頃、長野市の大豆島東団地で介護施設「ニイチケアセンターまめじま」の送迎車が全焼する火事があった。
この記事の画像(5枚)利用者で後部座席に乗っていた101歳の女性が全身にやけどを負って重傷。運転していた介護施設職員の56歳の女性も全身やけどで意識不明の重体となった。
第一通報者は「ボーンボーンとか、女性の悲鳴も聞こえた。熱気もすごく何もできず、近づけなかった」と当時の様子を話していた。
病院で治療が続いていたが、101歳の女性は27日朝、広範囲熱傷により死亡が確認された。
警察によると、職員の女性はいまも意識不明の状態が続いているという。
職員の女性が助け出そうと…
亡くなった女性は車いすが無いと動けなかったということで、職員の女性が助け出そうとした際に2人とも全身にやけどを負ったとみられている。
職員の女性は搬送時は意識があり、消防に対し、「エアコンの吹き出し口から白い煙が出て車を停めたら出火した」「火をタオルで叩くなどしたが消えなかった」と話したという。
焼けた送迎車は10年前から使っていて6月の定期点検では異常はなかったということで、警察が火が出た原因を調べている。
ニチイケアセンターまめじまの運営会社ニチイホールディングスは「お亡くなりになったお客様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。原因の究明に努め再発防止の徹底に全力をあげて取り組んでまいります」などとコメントしている。
(長野放送)