令和の米騒動とも言われるコメの品薄問題について、いつまで続くのか調べてみた。
“令和の米騒動” スーパーの現状は
北海道でも品薄や価格の高騰が指摘されるコメ。

札幌市のスーパーをのぞいてみると。
「きょうは入荷し、各20袋ぐらいずつあったが、1日でこのような感じになってしまう。今まではこの端までが全部コメで埋まっていた。5キロ・10キロと置いていたが、今は全然コメが入荷しなくて、5キロ。それも限定でしか入荷しない」(スーパー店長)

この店では、コメの仕入れ量に加え、入荷日も週2日ほどに減ったため、一家族2袋までと数量制限をして販売している。

「10キロのコメが売っていない。(コメが)売り切れていることが多い。子ども6人いるので、スパゲッティにしたり麺類にしている」(客)
さらに、品薄だけではなく、コメの値上げも進んでいる。

「5キロ単位のコメでも250円か300円値上げになっている」
農林水産省によると、6月末の民間在庫量は156万トンで、1999年の統計開始以来最も少なくなっている。

この影響を大きく受けているのが、コメを大量に扱う飲食店だ。
飲食店への影響
ライスを無料で提供するラーメン店に影響が出ている。

札幌市の北海道大学の近くにあるこの店では、ラーメンを注文した人にライスを無料で提供。

おかわりも自由なため、学生に人気だ。

「ここだと(ライスが)無料なので気にせず食べられる。ライスは有料でも食べたくなるのに、それを無料で提供してくれるのは、お客さん思いだなと。学生なので、無料のほうがありがたい」(客)
「1日30キロから40キロくらい、月で1トンくらい使っている」(店長)

この店では、客の9割が無料のライスを注文しているが、影響が出てきているという。

「少しずつコメの値段も上がってきて、実際に今年に入り20円上がった。また来月ごろに値段が上がると聞いているので、影響は大きい。立地柄学生が多い場所なので、おなかいっぱい食べてもらうことがコンセプト。ライス無料おかわり自由は続けていこうと思う」(店長)
学校給食への影響は
子どもの食を支える学校給食に影響はあるのか。

北海道の8割の学校に給食用のコメを納品している「北海道学校給食会」によれば、学校給食への影響は少ないという。
「コメの原料である玄米についてホクレンから購入しているが、基本的に年間契約で価格や予定数量を事前に確保しているので、コメ不足や価格高騰は学校給食では影響はない」(北海道学校給食会 担当者)
品薄は新米で解消されるか
品薄は新米が出回れば落ち着くといわれているが、その新米の出来はどうだろうか。

「5月、6月の低温が気になっていたが、そのあと順調に生育し、平年か平年よりちょっと良いところだ。スーパーを利用しますが、売り場がさみしいなとは最近感じている。もうちょっと待ってくれれば、道産の美味しいコメが流通するので、みなさんもうちょっと待っててください」(農家)