大阪・ミナミにある人気ラーメン店のシンボル「龍の立体看板」の『しっぽ』が裁判の判決を受けて、切断されることになった。
■龍の立体看板はラーメン店のシンボル

大阪・ミナミにある「金龍ラーメン道頓堀店」は、国内外から客が訪れる人気店で、龍の立体看板は店のシンボルとして知られている。
しかし、龍のしっぽの部分などが隣接する土地にはみ出しているとして、土地を所有する不動産会社が撤去を求めて4年前、裁判を起こした。
金龍ラーメン側は、ブランドイメージが低下するなどと反論していた。
大阪地方裁判所は2023年10月、はみ出した龍のしっぽ部分などは「不動産会社の土地所有権を侵害している」として金龍側に撤去を命じた。
■高裁でも『しっぽ部分』の撤去命じる判決

金龍ラーメンの運営会社によると、ことし5月の控訴審でも金龍側の主張は退けられ、立体看板の『しっぽ部分』の撤去を求める判決が下されたということだ。
金龍側は、最高裁への上告を検討したものの「裁判手続きにこれ以上心血を注ぐことは難しい」などとして断念。『しっぽを切る』決断に至ったということだ。
■8月下旬に「龍のしっぽ」が切られる予定

運営会社は「断腸の思いではありますが、判決に則り龍のしっぽを切るという判断を下すことになりました」 「ミナミの風物詩のひとつとして認知いただいている龍の立体看板の価値を守り続けていきます」「そして、1982年の創業以来、研鑽を積み重ねてきたラーメンの味、お客様との繋がりを大切に店舗営業に引き続き日夜取り組んでいくことで、大阪ミナミエリアの賑わい創出に微力ながらも貢献していく所存です」とコメントしている。
龍のしっぽを切る時期については8月下旬を予定しているということだ。
(関西テレビ 2024年8月14日)