14日午前11時半に始まった会見で、岸田首相は9月の総裁選不出馬を表明。新総裁が選出された後、岸田氏は総理大臣を退任することになった。会見で説明した不出馬の理由などについてのポイントをフジテレビ政治部長・松山俊行が解説する。
この記事の画像(3枚)ーー突然の岸田総理の退陣表明について会見のポイントは?
冒頭で今後の総裁選での対応について「自らは出馬しない」と明言しました。
その一つの理由としては、昨日、モンゴルの首相との電話会談が行われたと言うことで、この夏の外交日程に一つの区切りがついたことを挙げています。
今後の総裁選を戦うにあたっては、透明性や開放性、自由闊達な議論が必要で、そうした総裁選にするために分かりやすい一歩は自らが身を引くこと、今後は岸田総理自身は一兵卒として政治を支えていく立場を表明したということです。
ここで自分が身を引くことで活発な総裁選になり、新生自民党を創ってほしいという願いがあると述べていました。
また「政治とカネ」をめぐる問題が大きなポイントとしてあったとし、「政治資金規正法」など様々な再発防止策に取り組んで前に進めようとしてきたということで、自らの政倫審への出席や派閥のパーティー資金の公開上限の引き下げなどの手を打ち、派閥の解消なども行ってきたけれども、これにさらに政治責任が伴うのであれば組織の長として責任を取ることに躊躇はないと述べて、ここで「政治とカネ」の一連の責任を自らが身を引くことで責任を取ることを明言しました。
ーー今後「ポスト岸田」に向けての動きが激しくなってくる
既に次の総裁選を見越して出馬の準備を進めている人が何人かいます。
例えば、石破茂元幹事長や、意欲を見せているとされる小泉進次郎元環境大臣、河野太郎デジタル大臣、茂木敏充幹事長などといった名前が挙がっていますが、岸田総理が不出馬を表明したことによって名乗りをあげやすくなったと言えると思います。
8月20日に総裁選の日程が決まると思いますが、9月20日か27日と言われている総裁選の投開票がどうなっていくか、これからの動きが大変注目されます。