夏休みの宿題、自由研究のテーマに悩んでいる人も多いのではないだろうか。
今回は、そんな悩める子どもたちの参考になるかもしれない、動物たちの新たな魅力を探ってきた。可愛らしい赤ちゃんの誕生から、意外な生態まで、動物園の仲間たちの魅力が満載だ。

愛らしい姿に癒される!アシカの赤ちゃん

「愛媛県立とべ動物園」で6月2日に8年ぶりに誕生したカリフォルニアアシカの赤ちゃん、「ココロ」ちゃんは、お母さんの「ココア」とお父さんの「ザロ」から名付けられた。生後間もないココロちゃんは、すでに好奇心旺盛な性格を見せている。

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高市敦広キーパー(※高は「はしごだか」)は、「ゴロゴロしたりプールに入ったりお母さんのおっぱいを飲んだり、マイペースで生活してます」と語る。さらに、「生後2週間くらいの時には自由自在に泳いで、潜水もしてあちこち自分で冒険していました」と、好奇心旺盛な様子だったという。

アシカの赤ちゃんは、生まれた時から目が開いていて歯も生えているという。
最初は島になかなか上がれずに何回もチャレンジしていたが、今では一発で上がれるようになっているそうだ。

“海のライオン”アシカの意外な特徴

アシカといえば、その独特な鳴き声が特徴的だ。野太く遠くまで響くその声は、ライオンに似ていることから英語名は“シーライオン(海のライオン)”と呼ばれている。

高市キーパーは「昔いたオスは夜中でも吠えるんですよ。園外の砥部町の住人の人まで聞こえていたっていうのも聞いたことがあります」と話す。その鳴き声の大きさには驚かされる。

“海のライオン”と呼ばれるアシカの鳴き声
“海のライオン”と呼ばれるアシカの鳴き声

特に6月から8月の繁殖期には、オスが連続して鳴くことが多いという。
高市キーパーは「アシカのオスはアウアウという感じで、特に繁殖期なんかはよく鳴きます。メスは単発でアウ~みたいな感じで、連続ではあまり鳴かない」と説明する。

“百獣の王”ライオンのたてがみの秘密

勇ましい姿で“百獣の王”として知られるライオン。
ライオンは古くから文化や芸術に影響を与えていて、王や勇者の象徴とされる国もある。その立派なたてがみは、実はメスライオンにとって重要な意味を持っているのだ。

三根生康幸キーパーは、「たてがみの色は濃かったり長さが長いのがモテるとか聞いてます。『ネオ』というオスがいるんですが、毛の色も濃くて結構迫力があります」と語る。色が濃く、お腹まであるたてがみは、男性ホルモンが多い証拠だという。つまり、ライオン界でモテるためには立派なたてがみが必須アイテムなのだ。

人間の約5倍という視力で、メスライオンたちは、そのたてがみを厳しくチェックしているのかもしれない。

さらに、2024年3月にはライオンの3兄弟が誕生。男の子の「つくし」に女の子の「アネ」と「モネ」だ。

三根生キーパーは「生まれて大体4カ月経ちますけど、まだまだお母さんに甘えん坊でお母さんにとびかかったり3頭仲良く遊んだり、じゃれあって遊んでます」と語る。

ライオンの子どもたちの姿は、水・土・日曜日の午前9時~12時に見られる。

コールダッグの意外な生態

最後に、お尻をふりふり歩く姿が愛らしいコールダッグ。

大野るあキーパーによると、「鳴きアヒルとも言われてまして、女の子が特にこんな感じでグワグワ鳴くような種類になってます。元気で明るい感じの好奇心旺盛な子が多いです」と説明する。

さらに、群れの中では強い個体がリーダーとなり、先頭を歩いたり最初に食事をしたりするという。

面白いエピソードとして、大野キーパーは「生まれてすぐに見たものを親と思う刷り込みがあり、生まれてすぐに見たのが長靴だったので、長靴のことを親だと思いこんでついて回っていたみたいです」と語ってくれた。

動物たちのいろいろな姿から自由研究のヒントを見つけてみてはいかがだろうか。

(テレビ愛媛)

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