東京都内の水族館で、カワウソの赤ちゃんたちが一生懸命、泳ぎの練習をしている様子が撮影された。
この日、赤ちゃんたちは水に顔を沈める練習をしており、両親は心配そうに見つめていた。
カワウソは親を見ながら泳ぎを習得し、あと約3カ月ほどで上手に泳げるようになるという。
コツメカワウソの潜水練習
水族館のバックヤードで水の中で手足をバタバタと動かし、泳ぎの特訓をしているコツメカワウソの赤ちゃんがカメラにとらえられた。
特訓をしていたのは、東京・池袋のサンシャイン水族館で2カ月ほど前に生まれた、3頭のコツメカワウソの赤ちゃんだ。
生後50日ごろから水に入り、泳ぐ練習を始めている。
この日、赤ちゃんは、お母さんとマンツーマンで特訓をしていた。
赤ちゃんが水に顔を沈めると、お母さんは心配したのか、手で赤ちゃんの顔を引き上げた。
その後、また赤ちゃんは顔を沈めるも、今度は手を出さずに見守っている。
もともと、コツメカワウソは水辺で暮らす生き物だ。
泳ぎの練習が必要な理由について、サンシャイン水族館・飼育スタッフの岩永七海さんによると、「赤ちゃんはまだ泳ぐというより浮いているだけ」なのだという。
赤ちゃんは筋力が足りず勝手に浮いてしまうため、練習しないとうまく潜ることができないという。
そのため、今は浅いプールでプカプカと浮かびながら、水の中でエサをつかむ練習をしている。
成長を見守る親カワウソたち
赤ちゃんたちの泳ぎを見守る両親だが、接し方はそれぞれ違うようで、飼育員は、「お父さんの方は結構慎重というか。お母さんは割と自由にさせている」と話している。
心配性のお父さんは、これまで赤ちゃんが水に入ろうとするとすぐに連れ戻していたが、この日は手を出すことなく、お母さんと一緒に見守っていた。
今後、赤ちゃんカワウソは親を見ながら泳ぎを習得し、あと約3カ月ほどで上手に泳げるようになるのではないかという。
（「イット！」 7月30日放送より）
