大阪有数の繁華街「北新地」で、酒に酔った客から現金を奪う“昏睡”強盗事件が相次いでいる。被害者が語るその手口とは?
【動画】謎の液体で記憶失う 気付くと現金なくカード不正利用 被害男性語る『北新地』昏睡強盗の手口

高級飲食店が立ち並ぶ大阪の歓楽街「北新地」。
-Qこの辺りで声をかけられた?
被害に遭った男性:その目の前です。
-Qどんな感じで?
被害に遭った男性:お兄さん飲んでいってよ、安くするからとか。
会社員の40代の男性は去年12月、同僚と2軒目を探していたときに客引きの女性に声をかけられて、バーへ入店した。
■謎の液体で記憶なくなり…

ウイスキーの水割りを2、3杯飲んだところで同僚は先に帰宅。会計を済ませた後、店員からあるものを渡された。
被害に遭った男性:帰ろうと思っていたらショットグラスみたいなのを出されて、飲まされた。飲まされてから記憶がない。

謎の液体を飲んだ後、記憶がなくなってしまったという。
被害に遭った男性:日本酒一升瓶(1.8リットル)ぐらい飲んでも大丈夫なので、そのぐらいで酔っぱらって寝ることは絶対にない。
■目覚めると財布の現金7万円なくなり、カード38万円分利用されていた

男性は朝目覚めると、なぜか歩いて4分ほどの別のバーにいた。そのバーでは酒を飲んだ覚えもないのに、高級な酒を大量に飲んだことになっていた。
財布からは、現金7万円がなくなっていて、クレジットカードも約38万円分使われていたのだ。
被害に遭った男性:びっくりしました、何があったのか。私はカード切ったら必ずフルネームでサインしている。今回、名字だけでサインということで自分のサインではないだろう。
■「北新地でこういうことがあったのはショック」

警察によるとこうした被害相談が北新地ではこの2年で60件あり、被害総額は2000万円にのぼるとみられる。
そして7月、北新地でバーを複数経営する中国籍の女ら5人が、酒に酔って昏睡した男性客のクレジットカードを勝手に使い、約7万6000円をだまし取ったうえ、廊下に客を放置した罪などで起訴された。
男性がいつの間にか移動していた店も、このグループが経営する店だとみられ、男性は被害届を出し、捜査が続いています。
-Q事件に巻き込まれてから北新地には飲みに来ている?
被害に遭った男性:北新地には来てないですね。自分でも気を付けていなかったことは悪いんですけれど、正直、北新地でこういうことがあったのはショック。安心して飲める街になってもらいたい。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年7月30日放送)