パリオリンピックの開会式が7月26日行われた。

開会式がスタジアムの外で開催されたのは夏のオリンピック史上初めて。

この日は、時折強い雨が降るあいにくの天気だったが、セーヌ川の両岸を埋め尽くした32万人余りの観客は、水上で繰り広げられる演出に熱い視線を注いだ。

慣例にならってギリシャの選手団が先頭の船で入場すると、難民選手団が続き、フランス語の国名のアルファベット順に各国選手団が川を航行する。

バーレーン選手団が通過すると、セーヌ川上に浮かぶサンルイ島の先端に設置された階段に黒いドレスをまとったレディー・ガガさんが現れ、歌って踊りピアノを演奏して会場を盛り上げた。

選手団の入場は続き、合間合間に華やかな演出が披露された。

老舗キャバレー「ムーラン・ルージュ」のフレンチカンカン、フランス発祥のアクロバティック・スポーツ「パルクール」…。

日本選手団は93番目に登場、ブレイキンのSHIGEKIX選手とフェンシングの江村美咲選手が旗手を務め、選手たちが観客に向けて笑顔で手を振った。

各国選手団がオステルリッツ橋から6km下流にたどりつくと、式典の舞台はエッフェル塔前のイエナ橋に移された。

オリンピック旗が掲揚され、フランスのマクロン大統領が開会を宣言した。
そして迎えたクライマックスの聖火台点火。

聖火が灯るトーチを最初に手にしたのは、サッカー界のレジェンド、ジネディーヌ・ジダンさん。

トーチがテニス界のヒーロー、ラファエル・ナダルさんに渡されると、陸上界の英雄、カール・ルイスさん、体操界の妖精、ナディア・コマネチさん、テニス界の元女王、セリーナ・ウィリアムズさんをともない、ボートで移動。

その後、フランス女子テニス界の元世界ランク1位アメリ・モレスモさんから、フランスバスケのNBA元スター選手トニー・パーカーさんなどの手を渡り、最後は柔道の100キロ超級テディ・リネール選手と陸上で2大会連続金メダルのマリージョゼ・ペレクさんがチュイルリー公園にある気球型の聖火台に点火し、聖火台はパリの夜空を明るく照らした。

最後はエッフェル塔でセリーヌ・ディオンさんが「愛の賛歌」を熱唱し、フィナーレを迎えた。

フジテレビ
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国際取材部
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