埼玉県に出された竜巻注意情報。竜巻などの激しい突風が実際に発生したとみられている。
埼玉県内ではゴルフ練習場の柱が折れるなど、突風の被害が相次いでいる。
巨大看板が落下…男性巻き込まれ重傷
午後0時30分ごろに撮影された埼玉・志木駅前の様子を捉えた映像。

枯れ葉を巻き上げ、突風が吹き荒れる様子が確認できる。
この突風によるとみられる被害は各地で相次いだ。

JR川口駅前では、24日午後0時52分ごろ看板が落下し、路上に横たわっていた。看板は、縦160cm、横17mほどの大きなもので、「大きな看板が落ちてきた」と110番通報があったという。

看板の下では自転車が押しつぶされていた。警察などによると、近くを歩いていた60代の男性にこの看板が当たり、肋骨を折るなどの重傷を負ったという。
事故当時、現場付近では突風が吹いていたという。看板は、竜巻など突風が発生し落下したとみられている。

現場近くで働いていた人は、当時の様子をこう話す。
「雨がすごくて、雷もすごかったので。大丈夫かなって外を見ていたら、看板落ちてるみたいな感じで。びっくりしましたね。こんな大きいものが落ちるんだって、びっくり」
「それぐらいの風だったんだなって驚きました」
「雷が近くに落ちたのかなって。びっくりしていましたね」
「雷の音だと最初思っていました」
高校のグラウンドで倒木…ゴルフ練習場の柱折れる
一方、毛呂山町にある高校のグラウンドでは、巨大な木が倒れているのが確認できた。

消防によると、16歳の男子生徒が倒れた木に当たり、頭に怪我をしたという。男子生徒の詳しい容態はわかっていない。
また、志木市のゴルフ練習場も突風とみられる被害に見舞われていた。

ゴルフ練習場の支柱が数本、真ん中あたりからぽっきりと折れてしまっていた。強風の影響で折れた支柱の破片が駐車場の車に当たったというが、けが人はいなかった。
上空から現場を見ると、柱が複数本折れてしまっている状況や、クレーン車などによる作業が行われている様子も見受けられる。

折れた柱は中の素材がむきだしになっていた。練習場にはコンクリートの破片が散乱。ネットは外れて落下していた。
このゴルフ練習場は住宅地にあるが、折れた柱は練習場側に倒れているため、近隣の住宅への被害は見受けられなかった。
(「イット!」7月24日放送より)