兵庫県三田市で、市の調査に対し、管理職の職員の4割が「市議から大声で叱責されるなどのハラスメントを受けた」と答えたことが明らかになった。

【動画】「市民の税金、何とも思わへんねやろ」市議が市職員を罵倒 4割の管理職が「ハラスメント受けた」

■管理職・職員の4割 議員から『ハラスメント』受けたと回答

『あんたら、人の金、市民の税金やったら、何とも思わへんねやろ』
『あんたら、人の金、市民の税金やったら、何とも思わへんねやろ』
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「『あんたら、人の金、市民の税金やったら、何とも思わへんねやろ』と複数回罵倒された」

「大声で叱責された」
「大声で叱責された」

「『あ~あ~。あんたらの考えることは所詮、そんな無駄ことばっかりや!』と、大声で叱責された」

 これは、三田市が職員向けに行った議員からのハラスメントに関するアンケートに寄せられた声だ。

三田市ではことし3月、「特定の市議が議会で幹部職員に、人格を否定するような発言をした」などの匿名の公益目的通報があり、市が被害の実態調査を進めていた。

11日、三田市は調査結果を公表。

53%がハラスメントを「見たこと・聞いたことがある」
53%がハラスメントを「見たこと・聞いたことがある」

管理職の職員のうち38%が「議員からハラスメントを受けたことがある」、53%が「見たこと・聞いたことがある」と回答した。

そのなかで1番多かったのが「威圧的・高圧的な言動や態度をされた」という回答。

続いて、「対応や回答(答弁)に罵倒された」という回答だった。

市長が謝罪
市長が謝罪

三田市・田村克也市長:
一部の議員から、極めて深刻なハラスメント行為が、長期間にわたり行われていた。
強い憤りを感じており、長年多くの職員を苦しめてきたことに対し、市長として職員にお詫びしたい気持ちでいっぱいです

  田村市長は再発防止のため、議会のトップ・森本政直議長にアンケート結果を手渡した。

度を過ぎた発言があった
度を過ぎた発言があった

■『自分は議員なんだ』責任感高揚し度を過ぎた発言があった 議会側謝罪

三田市議会・森本政直議長:
『自分は議員なんだ、市民から選ばれた議員なんだ』という責任感が高揚してしまい、度を過ぎた発言があった。議会を代表して改めてお詫び申し上げます

市議会はアンケート結果を踏まえ、議員を対象としたハラスメント防止の条例を、ことし9月の議会で提案したいとしている。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年7月11日放送)

関西テレビ
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