愛知・三河湾で気持ちよさそうに泳ぐ2頭のイルカがカメラにとらえられた。
イルカたちは、穏やかな水面を華麗にジャンプし、船に並走しながら楽しそうな鳴き声を出していたという。
この地域で、イルカが出現することは非常に珍しいという。
20分間にわたり"イルカ”とクルージング
愛知・三河湾で、船に並走して、気持ちよさそうに泳ぐ2頭のイルカが撮影された。

イルカは、撮影者の男性がクルージングを楽しんでいたところ、突如現れた。
撮影者は、当時の様子について、「イルカが来るという、そういう想像もしていなかったもんですから」と語り、まさかの光景に驚いた様子だった。
実は、撮影されたイルカが、この地域で目撃されるのは非常に珍しいことだという。
男性は、「初めてですね、皆さんに聞いてもこういうことは経験がないということで…」と語る。
男性は約20分間にわたり、予想もしなかったイルカとのクルージングを楽しんだという。
「キュッ!キュッ!」イルカの泣き声はどこから?
男性はイルカを眺めているうちに、1つ気になったことがあったという。
「鳴き声もキュッキュッというような声が聞こえたもんですから、イルカってこういう鳴き声するんだなと思って。どこから声を出すのかなと」と思ったという。
映像では、確かにイルカが 「キュッ!キュッ!」と、まるで「遊んでほしい」と言わんばかりに鳴いていた。

鯨類の専門家である日本鯨類研究所の加藤秀弘顧問聞いてみると、返ってきたのは意外な答えだった。
加藤さんは、声のメカニズムについて、「簡単に言うと鼻なんですよね。(イルカの)のどには声帯がないですから。頭のてっぺんに鼻の穴があるんですけど、鼻の穴から出しているという音なんですね」と話す。

なんと、鳴き声を発していたのは口ではなく、頭の上にある「噴気孔(ふんきこう)」と呼ばれる穴から、器官を震わせ音を出しているのだという。
また、イルカが鳴き声を上げた理由については、「“エコロケーション”といってですね、声を出して、物までの距離だとか、角度とか分かるんですけど。『おや、なんだろう』っていうような感じで、好奇心をくすぐられたんでしょうね」と推測している。
(「イット!」 7月9日放送より)