東京メトロ・副都心線の車内で2日、「明日にむかって~♪ 飛んで行け~♪」と、運転士が乗務中に応援歌を熱唱する様子が撮影された。
この動画がSNSに投稿されると、2200万回以上再生されるほど大きな話題となった。
原因は、マイクスイッチの切り忘れだという。
車内に響くゴキゲンな応援歌
東京メトロ・副都心線の車内で2日午後1時半ごろ、運転士が乗務中に熱唱する様子が撮影された。
この記事の画像(11枚)車内で聞こえてきたのは、「明日に向かって~♪ 飛んで行け~♪」という意気揚々とした歌声。
運転士による車内アナウンスではなく、応援歌だ。
「進め~♪ ファイターズ♪ 勝利の男♪」と、歌っていたのは、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの応援歌である「ファイターズ賛歌」だった。
運転士は「飛んで行け~♪」と歌いながら、まるで合いの手を入れるように、時々「チン!」というベルの音が鳴らして、ノリノリで歌っていた。
さらに、「こうと決めたら真っしぐら♪」、「嵐の大地をつっぱしれ♪」など、運転士は車内に歌が流れていることに気づかず、北海道の大地に向けて、東京都心をゴキゲンな歌声を響かせながら突っ走っていた。
ファンさながらの熱唱が話題に
この動画がSNSに投稿されると、2200万回以上再生されるほど大きな話題になった。SNSでは「平和でいいですね この電車に乗りたかった」という声や、「私も仕事中よく歌ってるし、楽しくていいと思う」という声が集まっていた。
実際に、運転士の歌声と球場で流れる応援歌と聞き比べてみると、現地で応援するファンさながらの、負けず劣らずの見事な歌いっぷり。
動画の撮影者は、「みんな笑いをこらえている感じで、すごい平和な空間でしたね」と話す。
熱唱の原因はマイクの切り忘れ
なぜ歌声が乗客に届くような事態になってしまったのか、副都心線を管轄している東京メトロによると、原因は運転士による「マイクスイッチの切り忘れ」で、運転士はスイッチが入っている状態で歌唱し、その歌声がマイクを通じて、電車内に流れてしまったという。
また、運転士が歌を歌っていた理由については、「弊社の乗務員は、主に暗い地下空間における作業を担っており、日常的に眠気を催さないよう、各個人で意識を保つ対策を講じております」とコメントした。
「歌を歌う」ことも、薄暗い地下鉄内で寝てしまうことがないよう、意識を保つための個人の対策だった。
運転士は“日ハム”の熱狂的なファンだったのか、応援歌を熱唱していた理由を尋ねると、東京メトロは「分かりかねるため、回答は難しいです」とコメントした。
東京メトロは乗務中に歌うことを禁止してはいないものの、乗客に不安感を与える可能性があるとして、運転士を指導したという。
(「イット!」 7月9日放送より)