全世界で教育を受けられない子どもたちは初等教育レベルで6100万人いると言われている。

また、紛争などで住む場所を追われ、難民や避難民生活といった不安定な生活下で暮らしている人々や子どもたちは約7000万人に及ぶ。

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こうした子どもたちに向けて、公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会」事務局長の山本英理さんは20年以上前から紛争地帯や難民キャンプに絵本や紙芝居を送る活動を続けている。

山本さんは「人を殺めることしか教えられてきていない子どもたちが、ちょっとしたお話を読むと、ふと険しい顔がニコって笑う」と、子どもが子どもらしさを取り戻す瞬間が原動力であると話す。

子どもらしくいられる場を大人が守る

紛争地帯の子供たちは、学校に通うどころか兵士として育てられたり、迫害から逃れた先には教科書さえなく、自由に学び、心を豊かに育む機会が奪われている。

日本では、夏休みに子どもたちが活動に参加。過酷な環境で生きる同じ年頃の子どもたちについて知り、日本語の絵本に現地の言葉のシールを貼っていく。

これまで31万冊以上が海を渡り、優しさに溢れた物語の世界が子どもたちの心を救っていった。

現地の図書館員も「お話が始まると子どもたちはすぐに夢中になります」と話す。

「紛争地域の子どもたちは学ぶ機会そのものもすごく限られている。子どもが子どもとしていられる場は、きちんと大人が守っていく必要がある」と山本さんは決意を新たにした。

公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会」
https://sva.or.jp/


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SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
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