石川・七尾市で28日、雨によって漁港が冠水する様子が撮影された。雨の量はさほどではなかったが、能登半島地震の影響で地盤が沈下し、海の水位が上昇しているためだという。石川県は、土嚢を積むなどの対策を行っている。
能登半島地震から約5カ月…冠水被害続く
28日午後4時頃、石川・七尾市でカメラが捉えたのは、足が埋まるほどの冠水する漁港の様子だ。

激しい雨が降った後ではないが、道路が川のようになっている。
石川・能登町でも28日夕方、車が通る度に大きな水しぶき上がっており、降雨量は多くはなかったが、冠水が起きていた。
能登半島沿岸部付近は、能登半島地震の影響で地盤が沈下し、海の水位が上昇してしまっており、地震発生から約5カ月経過した現在も、地盤沈下の影響を受けているという。

家の中まで浸水した・北畠由貴江さんは「地震後は地盤が下がったことで、船が通ったりちょっと雨が降ったり、満潮の時期は(水位が)上がることが多かったです」と話しており、少しの雨や潮の満ち引きの影響で、あっという間に冠水してしまうという。
県が対策行うも「あまり意味がない」
石川県は、土のうを積むなどの対策を行っている。

家が浸水した・北畠由貴江さんは「ここまでではあんまり意味がなくて、もっと向こうまでいかないと海水も上がってくるし、側溝から上がってくることもあると思います。8月、9月の大潮の頃が来るとよっぽどひどくなると思うし、怖いですね」と話している。
(「イット!」 5月30日放送より)
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