大相撲夏場所で初優勝を飾った石川県津幡町出身の大の里。町役場にカレー店、銭湯でも…県内のあちこちで”大の里フィーバー”が続いている。
この記事の画像(10枚)「津幡の星であり石川県の星」大の里の優勝に沸く地元
大の里の優勝から2日後、津幡町役場に掲げられた初優勝を祝う懸垂幕。「素晴らしい快挙だと思っている。まさに『津幡の星』であり石川県の星であり、我々すべての星であると思っている」地元ヒーローの活躍に矢田富郎町長もご満悦だ。
秋末械人アナウンサー:
「大の里関がやってきました。ものすごい数のフラッシュが焚かれています。これが幕内最高優勝力士です。」
5月26日、大相撲夏場所で史上最速7場所での初優勝を成し遂げた大の里。祝賀会には多くの人が詰めかけた。この快挙に手綱を緩めないのは元横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方だ。報道陣から一番大切にしてほしいことを聞かれると「四股を踏めということですね。あと腰割っておけということですね。これが楽しくなってきたら横綱になれるんじゃないですか。まだちょっと嫌そうな顔をしているから。」
大の里も親方の言うとおり、全く浮かれてはいなかった。「まだ上に番付があるので優勝はうれしいですけど最終的な目標はここじゃないと思っているのでこれからまたさらに上へ上へ駆け上がりたいと思います」そんな大の里に石川テレビはこんな質問をした。
秋末アナウンサー:
「地元に帰ったらこれがしたいこれが食べたいというものはありますか?」
大の里関:
「石川県に帰ったらゆっくりする時間はないと思いますけどチャンピオンカレーが食べたいです。福神漬けをお椀半分まで入れて今、めちゃくちゃ食べたいです」
大の里が食べたい”チャンピオンカレー”とは?
そこで向かったのはチャンピオンカレー本店。谷口和貴取締役営業本部長は大の里の会見での発言を聞き「素直にうれしい」と話す。大の里効果なのか、この日は店内も通販サイトもいつもより注文が多く入っているという。
大の里の”チャンカレ愛”は2023年8月の取材でも垣間見えていた。
秋末アナウンサー:
「どれくらい食べるんですか?」
大の里関
「Lジャンボってあるじゃないですか。それを2つ食べます。店の中で食べないと福神漬けを大量に入れられないんで、福神漬けをすごくたくさん入れてかき込んで…」
その大の里の食べ方を、実際に秋末アナウンサーも挑戦してみた。福神漬けをカレーに盛ること6回。これが大の里おすすめの味だという。
秋末アナウンサー:
「おいしいです、おいしいですけどさすがに福神漬けが多い気がしますね酸っぱいですもん、カレーが」
そんなチャンピオンカレー、初優勝を祝い大の里にちなんだ商品を発売した。その名も『どすこいセット』と『はっけよいセット』。どちらもカレーに福神漬け1キロがセットでついてくる。谷口営業本部長は「チャンピオンカレーを知ってもらうきっかけになればありがたい」と期待を込める。
銭湯では割引サービス 客は「大の里バンザーイ!」
一方、こんな場所でも優勝を受けて割引サービスを始めた。
稲垣真一アナウンサー:
「大の里関の快挙を祝して、こちらの金沢市の銭湯では7日間限定で、入浴料の割引サービスを行っています」
金沢市金石本町にある金沢温泉金石荘。こちらでは490円の入浴料が5月27日から7日間限定で割引され300円になっているのだ。”7場所目”で初優勝なので”7日間”特別セールなのだという。実はこの銭湯には宿泊施設があり、そこには現在も30人ほどの二次避難者が暮らしている。千秋楽の日も多くの人がロビーに集まり、優勝の瞬間を見届けたという。
金石荘 小阪多佳乃マネージャー:
「もう感極まって『キャー!』って…皆がお風呂入らず、盛り上がって感動していました」
利用客は:
「素晴らしい!石川県の誇りやし世界の誇りでもある、すごーい!」
「いつもは夜来てるんですけど、今日は昼にちょっと時間が出来たんで…300円で入れるし。大の里バンザーイ!」
石川県民に大きな感動と勇気をもたらした大の里の快挙。フィーバーは当分続きそうだ。