富士山の絶景を収めようと海外からの観光客が殺到している問題。
大きく報道されてもマナー違反があとを絶たないもよう。
また、青森でも絶景をめぐるトラブルが「津軽富士」と呼ばれる人気スポットで起きている。

幕の設置前にコンビニ富士の“駆け込み撮影”殺到

このところ問題になっている、外国人観光客が“殺到”する山梨・富士河口湖町にあるコンビニエンスストア。

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歩きながらポージングをしている観光客。その後ろの人たちは皆さん順番待ちしていた。

青空と富士山と青い看板を一緒にカメラに収めようと集まった多くの外国人観光客。

このコンビニ前の道路では、警備員に笛で警告される観光客もいた。

コンビニの周辺では、道路の飛び出しやゴミのポイ捨てなどが横行。

町は、向かいの歩道から“コンビニ富士”が撮れないよう、大きな黒い幕で覆い隠すことにしている。

工事が始まってから、6日でちょうど1週間。
幕が設置される前の“駆け込み撮影”が。

歩道は、歩いて行くときも、人が避けてくれないと歩くものも大変なぐらい混み合っていた。

同じ町内のローソンにも多くの観光客が

そんな中、同じ町内に新たな撮影スポットができていた。

先ほどのコンビニから車で5分ほど行くと、ほかのローソンにも多くの観光客がいて敷地内で撮影していた。

やはり狙っていたのは“コンビニ富士”。
駐車場に広がって20人ほどが集団撮影していた。

人がどんどん増えて車道まで出てしまっていた。

ほかのコンビニでも迷惑な撮影が行われているのだろうか。

しかし別のコンビニには観光客はいなかった。

その理由は、

アメリカ人観光客:
ローソンがいいわ、色がすてき。
本当にいい景色だよ。

ローソンは、「近隣住民の皆様や店舗のお客様などにご迷惑とご心配をおかけしていることを心よりおわび申し上げます」とコメントしている。

「津軽富士」でも撮影トラブルが

一方、青森の“富士の山”でも波紋が広がっていた。

SNS映えを狙った観光客による迷惑行為だ。

花畑では菜の花が踏みつぶされてしまっていた。

6日、取材班が向かったのは、青森県の岩木山。

富士山に似ていることから、「津軽富士」と呼ばれ、麓には見ごろを迎えた菜の花畑が広がり、まさに絶景。

そして、“映え写真”を必死に撮ろうとする多くの人の姿が。

しかしこの場所は、立ち入りが禁止されたエリア。

にもかかわらず、多くの人が花畑の中で撮影していた。

菜の花が踏みつぶされてしまい、道が広がってしまっていた。

撮影に夢中になるあまり、一部の人が花を踏み荒らしてしまう事態に。
スマホを構えて花を踏んでいることに気づかず、枝がポッキリと。

畑の中で花を踏みながら撮影している男性もいた。

立ち入り禁止も構うことなく、花畑に入り込んで撮影を続ける男性。

この男性に直撃をすると、身勝手な答えが返ってきた。

花を踏んで撮影した人:
本当はダメなんでしょ。わかってます。毎年来てるから。アングル的に…、ただそれだけの理由。

青森・鯵ヶ沢町の観光課の担当者は、「迷惑行為が続いた場合、立ち入り禁止エリアを広げていくしかない」と話している。
(「イット!」5月6日放送より)