山陽新幹線全ての列車が停車する四国・山陰の玄関口、JR岡山駅。1日に約12万人の乗降客がある駅構内の土産物店は、書き入れ時を迎えている。中四国のお土産物もそろっているという土産物店で、人気商品を調査した。
代表的な名物や老舗中華の味が人気
中国・四国地方の玄関口であるJR岡山駅。
ゴールデンウイークは特にレジャー客が多く、構内の土産物店では一年の中でも年末年始に次ぐ書き入れ時となっている。

数あるお土産の中でも、どの商品が人気なのだろうか。直近のトップ3を聞いた。

第3位は「元祖きびだんご」。
「桃太郎伝説」発祥の地、岡山の代表的な商品だ。最近は、マスカット味や白桃味、塩チョコ味も人気で、きびだんごは大小含め合わせて約80種類販売している。

続いて、第2位は「山珍の豚まんじゅう」。
1963年創業、岡山市北区丸の内にある老舗中華総菜店おなじみの味で、中には、ごろっとした角煮やウズラの卵が丸ごと入っている食べ応えのある商品だ。
1位は不動の人気を誇る伝統の味
魅力的なお土産が並ぶ中、栄えある第1位となったのは…。

おみやげ街道 桃太郎・大石厚子店長:
大手まんぢゅうです。甘酒がほんのり香るこしあんが特徴の商品です

不動の人気を誇るのは「日本三大まんじゅう」とも言われている「大手まんぢゅう」。
180年余り、岡山で愛される伝統の味で、こし餡(あん)を、甘酒を含んだ薄皮で包み蒸しあげている。多い時は1日で430箱ほど売れるという。

その他、ゴールデンウィークには、「せとうちお土産セレクション」でグランプリを受賞したクッキーなども人気だという。
岡山以外のお土産も充実
コロナ禍以降は個包装の商品を求める客が増え、自分用に少量で購入できるコーナーを設けるなどの工夫がされている。
売り上げはコロナ禍前の2019年に比べ、128%程度上がっているという。

――これからの季節はどんな商品が人気になっていく?
おみやげ街道 桃太郎・大石厚子店長:
フルーツ王国岡山として、マスカットの全盛期になるので、フルーツを使ったゼリー商品が人気になっていきます
大石店長は今後も、瀬戸内の企業・生産者の思いを詰め込んだ新しいお土産を開発し、瀬戸内エリアの魅力を発信していきたいという。
また、岡山駅の新幹線コンコースにある土産物店では、四国・山陰の乗換駅ならではの商品も販売されている。

四国の特産品では、愛媛県の「タルト」に「坊ちゃん団子」や「母恵夢」、香川県の「瓦せんべい」や「名物かまど」、「讃岐(さぬき)うどん」が並んでいる。

山陰、山陽の特産品では、広島県の「もみじ饅頭」、島根県の「どじょう掬い(すくい)饅頭」なども店頭に並んでいて、岡山駅で旅先の土産物の買い忘れに気づいても安心だ。
(岡山放送)