物価高や歴史的な円安、保険料の値上がりなどにより生活にも大きな影響が出ている中、迎えた2024年のメーデー。賃上げの機運も高まっているが、労働者たちから聞かれたのは厳しい現状だった。
物価高・円安…労働者から賃上げ求める声
新潟市中央区で開かれたメーデー新潟県中央集会には約500人の労働者や組合員などが集まった。

物価高に加え、円安にも歯止めがかからない現状に労働者からは賃上げを求める心の叫びが…
看護師:
(新型コロナ以降も)厳しい状況下を把握しながら看護師をはじめとする職員の増員を行わず、賃金改善は赤字を理由に据え置かれが続いた
トラック運転手:
(求めるのは)時間外労働の上限規制を順守すること、商慣習を抜本的に改革し、運賃を引き上げ、トラック運転手の賃金を大幅に引き上げることだと思っている
過去最高の賃上げも…「保険料上がれば元も子もない」
定期昇給分とベースアップ分を合わせて5%以上の賃上げを目標にしている2024年の春闘。

連合新潟が発表した各組合における要求の回答・妥結状況の中間発表は4.83%と過去最高の賃上げとなったが…
会社員:
2%くらい上がったのかな?4%とか上げているところもあるから、もっと上げてほしい
公務員:
賃上げしても保険料が上がってしまえば元も子もないので、働く人のための社会ができるようになれば
農家:
水道光熱費だけじゃなくて農家の場合、肥料や資材が大幅に値上げになっているので、作っても赤字というのが現状
などの声が聞かれた。
年金受給者からも厳しい声「物価高に追いつかない」
厳しい声が聞かれたのは労働者だけではない。

年金受給者:
(年金の)額面はちょっと増えたが、実質的には物価がもっと上がっているわけだから(物価高に)追いつかない
参加者は物価上昇を上回る大幅な賃上げの実現や増税の反対などを訴えた。
家庭での春闘も不発!?「なかなか厳しい」
厳しい現状は家庭内での春闘も同じようで…

お父さん:
世の中もベースアップしているので、ぜひお小遣いもあげてほしい。交渉はあんまり通らない
お母さん:
夫からも小遣い上げてとは言われるけど、なかなか厳しい。食べるのにやっと
お小遣いアップにもつながっていない様子…労働者が賃上げを実感するには、物価上昇を上回る賃上げが必要だ。
(NST新潟総合テレビ)