“言葉のままに願いが叶う”パワースポットとして静岡県内外から参拝者が訪れる、静岡・掛川市の事任八幡宮（ことのまま はちまんぐう）。ここにある「願いが叶う不思議な石」を調査した。
枕草子にも登場するお社
舞台は遠州・掛川市だ。掛川市八坂にある事任（ことのまま）八幡宮にやってきた。
平安時代から“言葉のままに願いが叶う”と言われ、枕草子にも登場する言霊の神様を祭るお社だ。パワースポットとして注目され、県内外から多くの人が訪れている。
地元の人に話を聞いてみると「本宮の方ですよね。白い石です。行けば分かりますよ」との答えが。
うわさの石の正体は?
うわさの石は本殿のある境内ではなく、道を挟んだ山の中にある本宮（もとみや）という場所にあるとのこと。本宮に行く前に、まず社務所に立ち寄った。
宮司・誉田潤さん：
本宮に行くようでしたら、「ふくのかみ」を持って行ってください
社務所には「ふくのかみ おひとり様一枚ご自由にお持ち下さい」と書かれた真っ白い紙が。ふくのかみを1枚もらって、いざ本宮へ向かう。
本宮入口から272段、約10分かかる階段を上る。
石で作られた歩幅もバラバラな階段は、慣れている人でも登る度に息切れしてしまうそうだ。
長い階段を乗り越えて、ようやく本宮に到着した。
早速お参りをすると、足元にたくさんの白い石があることに気付く。
そう、事任八幡宮にある願いが叶う石の正体は、本宮のお社の足元にある白い石のことだ。
こちらで、あることをすると願いがより叶うと話題になっている。
お参りで願い事を祈願しその後、白い石を3つ選ぶ。
1つ目は神様のため、2つ目は人のため、3つ目は自分のため。
お礼の心を持って磨くと、願いがより叶うという言い伝えがあるそうだ。
神様への感謝を込めて
この日、訪れていた地元の方に話を聞いた。
地元の参拝者：
20年前に息子の試験があり、願いに来たらめでたく合格したので、それからずっとお礼に来ています。パワースポットと言って遠方から訪れる方が多いけど、地元では身近な神様です
地元の人にとって心のよりどころとなる身近で大事な神様。
石を磨くという風習は、その存在への感謝を込めて始まったそうだ。
宮司・誉田さん：
神様に願いっぱなしという訳ではなく、神様のために奉仕の心を持ってほしいです。磨くことで自分の心をきれいにするという思いで、「ふくのかみ」を用意しています
「福」と磨くの「拭く」をかけた「ふくのかみ」。いつも見守ってくれている神様への感謝を込めて、願ってみてはいかがだろうか。
■施設名 事任八幡宮
■住所 静岡県掛川市八坂642
■電話 0537-27-1690
（テレビ静岡）
