スーパーなどで買い物をする際に、賞味期限を確認することもあるだろう。
そんな消費期限について湖池屋は4月5日、ポテトやコーンのスナック菓子のほぼ全商品でそれぞれ2カ月延長すると発表した。
ジャガイモが原料の「ポテト系」商品は6カ月から8カ月に、トウモロコシ系の材料を使った「コーン系商品」は8カ月から10カ月に、それぞれ期限を延ばすとのことだ。
4月1日以降の製造品から延長を実施し、また表記は「年月日」から「年月」のみに切り替えるとのことだ。
同社によると、従来の保存の再検証を行ったところ賞味期限を延ばしても問題がないと判断。食品ロスや廃棄物処理コストなどの削減に貢献するほか、「年月」表記により、配送・保管・物流の効率化や売り場での作業効率改善を目指すという。
消費者にとっても喜ばしいことだと思うが、「賞味期限の延長」と「年月表記への切り替え」にはどのような狙いがあるのか?
また、賞味期限を延ばす前の「ポテト系」「コーン系」の商品を購入した人は、表示されている賞味期限の年月日から2カ月後まで食べても大丈夫ということなのだろうか?
湖池屋の担当者に聞いた。
「様々な社会問題への対応の一つ」
――そもそも「ポテト系商品」と「コーン系商品」は、それぞれどんな商品がある?
「ポテト系」は、湖池屋ポテトチップス、カラムーチョ、ピュアポテト、湖池屋ストロングなど、「コーン系」は、スコーン、ドンタコス、ポリンキーなどです。
――「賞味期限の延長」と「年月表記への切り替え」の狙いは?
食品ロスや環境負荷の軽減、物流の2024年問題をはじめとする様々な社会問題への対応の一つとして、賞味期限の延長および「年月」表示への変更を決定しました。
――過去に「ポテト系商品」と「コーン系商品」の賞味期限を延ばしたことはあるの?
過去にも延長したことはございます。
――いつどのぐらい延長したの?
直近ですと、2019年4月製造分より2カ月延長を実施しております。
・ポテト系商品:4カ月→6カ月(一部商品を除く)
・コーン系商品:6カ月→8カ月(一部商品を除く)
「なるべく印字の賞味期限はお守りください」
――今後さらに賞味期限が延びる可能性は?
商品によっては、延長する可能性がありますが、具体的には決まっておりません。
――賞味期限を延ばす前の商品を購入した人は、その商品に表示されている賞味期限の年月日から、2カ月後まで食べても大丈夫ということ?
賞味期限は、美味しく食べられる期間のことです。基本的には問題はありませんが、商品によって賞味期限の延長幅は異なりますので、なるべく印字している賞味期限はお守りください。
ポテトやコーンのスナック菓子の賞味期限を延長した狙いは、食品ロスや環境負荷の軽減、物流の2024年問題をはじめとする様々な社会問題への対応だった。賞味期限を延ばす前の商品も、なるべく印字している賞味期限を守って食べてほしい。