ガザでの戦闘休止などをめぐり交渉が続く中、イスラム組織ハマスの幹部がFNNの取材に応じ、イスラエルの提案は受け入れられないとしながらも交渉を続け、今週中にもハマスの案を回答すると明らかにした。

ハマス政治部門幹部 オサマ・ハムダン氏:
イスラエルの提案は受け入れられないと伝えた。

ハマスの幹部オサマ・ハムダン氏は9日、レバノンで取材に応じ、イスラエルが7日に示した休戦案には完全なる停戦などが盛り込まれていないと批判しながらも、交渉は続ける考えを示した。

ハマス政治部門幹部 オサマ・ハムダン氏:
ガザ地区にいるハマスなどと協議している。おそらく今週末までに、われわれの回答が仲介役に届けられるだろう。

またイスラエル軍の南部ハンユニスからの撤収は、交渉とは無関係としたうえで、多くの市民が避難している南部ラファへの侵攻を宣言しているネタニヤフ首相をけん制した。

ハマス政治部門幹部 オサマ・ハムダン氏:
イスラエル軍の(ハンユニスからの)戦術的撤収は、この後、再攻撃することを意味する。(南部ラファへの)侵攻がもし起きれば、パレスチナ人が自衛するのは当然だ。
交渉の行方は不透明で、ハマス側は条件が受け入れられなければ徹底抗戦するとしている。