29日、3月いっぱいでJAXAを退職する宇宙飛行士の若田光一さんが会見を行った。
若田さんは、32年の宇宙飛行士生活を振り返り、今後は民間セクターでの活動をすると述べた。また、現役飛行士としての活動も継続する予定だという。

32年間の活動を振り返る

29日午後2時、3月いっぱいでJAXA・宇宙航空研究開発機構を退職する宇宙飛行士の若田光一さんが会見を行った。

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退職は発表されていたが、理由はわからないまま。どう語るのか、注目されていた。

宇宙飛行士・若田光一さんは「32年間があっという間に過ぎ去ったように思う」と語った。

1996年、アメリカのスペースシャトル・エンデバーで初めて宇宙へ行った若田さん。ISS国際宇宙ステーションの組み立てでは、ロボットアームを操作。
2009年には日本人として初めて、約4カ月半に渡ってISSに滞在。
2014年、4回目の宇宙滞在では船長を務めた。

しかし、初めてアメリカに派遣された当初は意外にも「本当に英語がわからなくて苦労した」と話していた。

退職の理由は、月や火星の探査を見据え、カギを握るという民間セクターで活動するためだ。

現役飛行士の活動も継続

若田光一さんは現在60歳だが、「可能な限り、現役飛行士としての活動も続けたい」とも話している。

累計宇宙滞在時間は、日本人で最も長い504日18時間35分。記録にも記憶にも残る宇宙飛行士が、新たな一歩を踏み出す。
(「イット!」 3月29日放送より)

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