山形・米沢市小野川温泉の特産品「豆もやし」の成分を使った化粧品が、4月から温泉街で販売される。美肌効果が高いとされる「小野川の湯」とともに、温泉街の新たな魅力として期待される。
温泉で育った「豆もやし」に美肌成分
小野川温泉の豆もやしは、小屋の中に「室(むろ)」と呼ばれる木箱を並べ、その下に温泉を通して成長させる独特の方法で育てられている。

温泉のミネラルを吸収して成長する豆もやしだが、根の部分はほとんど捨てられていた。
埼玉の製薬会社が根の部分を研究した結果、皮膚に浸透し、シワを伸ばす効果が期待される「活性型イソフラボン」の抽出に成功した。

小野川温泉 登府屋旅館・遠藤直人社長:
温泉の成分を分析したら美肌成分が含まれている。これは少し前から知っていたが、それを使った豆もやしにも美肌成分が入っている。つながりが科学的に証明されていることに驚きを感じている
「豆もやし化粧品」で知名度アップ
そして、2022年11月には東京の化粧品会社が豆もやしの美肌成分を取り入れた「保湿美容液」と「クリーム」のネット販売を開始。

評判も上々で、豆もやしの産地である小野川温泉の知名度アップと魅力の向上を目指し、温泉街でも4月から販売されることになった。取り扱うのは「登府屋旅館」と「佐藤豆腐屋」で、価格はネット販売の2割引き。

小野川温泉 登府屋旅館・遠藤社長:
化粧品をきっかけに、「豆もやしが育った温泉に入ってみよう」「その場所に行ってみよう」となればうれしい。そしてそこで買えば安い、そんな流れが作れれば
特産品の意外な活用方法から生まれた化粧品が、温泉街の新たな魅力創出につながるのか注目したい。
(さくらんぼテレビ)
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