世界に大きな衝撃を走らせた、大谷翔平選手の元通訳、水原一平氏の賭博問題。

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水原氏は海外メディアの取材に対して、「やっていた賭博が違法だとは知らなかった」と答えています。

“スポーツ賭博”とは?合法・違法の違い

そもそもアメリカでの“スポーツ賭博”とはどのようなものなのでしょうか?
「めざまし8」が取材したのは、アメリカで合法の“スポーツ賭博”をしたことがあるという男性。

渡米時にスポーツ賭博をしたことがある会社員(30代):
僕がやっていたのは当然、合法のやつなんですけど。スポーツ観戦を楽しむ意味で、少しベット(賭け)も一緒にすると、より試合を盛り上がって見られるかなというところで始めました。やっているときは楽しかったですね。とくにライブで試合中にころころオッズが変わって。

アメリカでのスポーツ賭博は、50州中38の州で合法で、合法州では州内の決められたところでのみ賭博が可能。2023年に扱われた額は約18兆円と、急拡大している市場です。

国際カジノ研究所 木曽崇所長:
多くの州がオンラインでのベッティングっていうのを認めていることもあって、非常にカジュアルなものとして、特に若者層に向かって広がっているというのが現状ですね。

しかし、娯楽として楽しまれる一方で、約900万人が「ギャンブル依存症」になっているとのデータもあります。

渦中の人物である、水原氏も「ギャンブル依存症である自分の責任です」「雪だるま式に借金が増えてしまった」と話しており、米スポーツ専門チャンネル・ESPNは水原氏の借金が6億8000万円近くまで膨れあがったとしています。

さらに、水原氏は、「やっていた賭博が違法だとは知らなかった」と 発言。

しかし、国際カジノ研究所の木曽崇所長は、この発言に対して「知らなかったとは言いがたい」と話します。
その理由として、水原氏は海外メディアのインタビューに「違法賭博についてのレクチャーを球団側から受けていた」と話しており、これが本当ならば、スポーツ賭博が非合法な州が本拠地のチームが「この州では違法だ」と伝えないわけがないというのです。

さらに、合法な賭博で賭けられる金額は1回で約2500ドルほど(約40万円)で、水原氏の借金、約6億8000万円は違法なものでないとありえない金額だといいます。

国際カジノ研究所 木曽崇所長(画像右)
国際カジノ研究所 木曽崇所長(画像右)

――水原氏が6億円もの借金ができたのも、大谷選手の通訳というところが大きかった?
国際カジノ研究所 木曽崇所長:

そうですね、大谷選手が肩代わりするしないとは別に、違法賭博の人というのはその先に八百長やいかさま行為というのを見ているんですね。
なので、球団関係者、特にスター選手の関係者をはめ込むという言い方になるのでしょうか、すごく価値があることだったと思うんです。そういう意味では多額の借金を負わせるというのは、意味がある行為だと。

――怪しいと思ってもギャンブル依存症になってしまうと自分を止められないのでしょうか?
国際カジノ研究所 木曽崇所長:

もちろん依存状態にあるのだとすれば、それはもう本人のコントロールが全くききませんから。ブレーキの踏みようがない状況にあると思いますね。
残念ながら合理的な思考というのはできなくなっているので、そういう意味ではなんでもするでしょうね。

長谷川ミラ氏:
正直、賭博については、周りでも合法なもので最近W杯だったりとかで、簡単にスマホでやっている若い子たちをスポーツバーなどでも見るので、これから日本でも行われていくものと考えると、大阪でも今後カジノが始まりますし、依存性のことも含めて、もう少し私たちも知識だったりとかを入れる必要がありますよね。

橋下徹弁護士:
(大阪でも)2030年目指してカジノ含むリゾートっていうのをやりますので、それでも大きな問題は「カジノ依存症対策」ですよね。日本は公営ギャンブルやパチンコ始めいろいろなものがあるにもかかわらず、ギャンブル依存症対策がなかったんです。ですから、大阪に誘致するカジノというのも含めて、依存症対策というのをきちんとやる必要があるのでしょうね。
(めざまし8 3月25日放送)