和歌山市で行われた自民党の懇親会に、露出の多い衣装のダンサーを招いていた問題で、自民党は辞任した青年局長の後任に、鈴木貴子副幹事長を充てる人事を了承した。

■11日離党の議員が改めて謝罪

この記事の画像(5枚)

問題となっているのは、2023年11月、和歌山市内で開かれた懇親会での”過激なダンスショー”。

「自民党青年局近畿ブロック会議」の後、地方議員や国会議員約50人が出席していた。ショーを企画した和歌山県議会の川畑哲哉議員は11日、自民党を離党。 12日、改めてカメラの前で謝罪した。

自民党を離党 川畑哲哉和歌山県議:このたびは、私の軽率な判断で、不快に思われた皆さま方に、心からおわびを申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。

■「チップを持っていた」人をダンサーのもとへエスコート

12日、FNNが新たに入手した画像は、口移しでチップを渡す人物が写っているもののほか、この人物をダンサーのもとへと「エスコート」する川畑議員の姿も。 この動きについて川畑議員は…

自民党を離党 川畑哲哉和歌山県議:チップを渡していただこうと、エスコートさせていただいたと思います。
(Q.なぜこの方に?)チップを持っていたからです。チップを持たれていたので、じゃあと。

川畑議員自身は、口移しでチップを渡すところは直接見ていないと話したものの、会場内では歓声が上がったという。

自民党を離党 川畑哲哉和歌山県議:囲まれて、わっと歓声が上がったような感じだったので、チップを渡したんだなと。拍手もあったんじゃないですかね。『おおっ』という歓声と拍手という感じ。
(Q.どのタイミングでまずいと?)会終了後、参加者から強く『不適切だった。やり過ぎでは』と指摘されて、その時は痛感しました。

■自民党青年局の後任には鈴木貴子副幹事長

一方、自民党はこの問題で辞任した青年局長の後任に、鈴木貴子副幹事長を充てる人事を了承した。

後任の青年局長に決定 鈴木貴子議員:政治の信頼回復に向けて、われわれ青年局が一致団結して、変える、変わる、変えていく、このような思いで、機動力を持って引き続き取り組みをまい進していきたい。

政治とカネの問題に続き、不祥事が相次いでいる自民党。 党内からも「もう何をやっても無駄」との声が上がっているという。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年3月12日放送)