静岡刑務所で受刑者が創作活動を通じて後悔の念を表現。受刑者Bさんは、残してきた子どもへの思いを短歌に込めた。2月行われた作品展示会では、受刑者たちが家族への思いや過去の行動を反省し、社会復帰に向けた決意を共有した。

創作活動を行う受刑者

刑務官が「右から番号」と言うと、受刑者たちが「1!2!3!4!5!6!7!」と言った。そして刑務官が「右向け右 」と指示した。

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静岡刑務所。20代から80代までの男性受刑者、約400人が生活している。 

日々、部品の解体や仕分けなどの刑務作業に従事。その合間には、絵を描くなど、それぞれが創作活動を行っている。

受刑者Aさんは、大好きな祖母の絵を描いた。

作品に込めた思いを受刑者Aさんは「家族とかに恩返しできるよう、もう二度と犯罪を犯さないように頑張っていこうかなと」と話している。

印刷工場で作業をする受刑者Bさんは「数千万円というお金を奪い取ってきたが、それによって得た楽しさやうれしさよりも、失ったものの方が大きい。もう本当、後悔ですね…」と話している。

社会復帰に向け日々生活

受刑者Bさんは、残してきた子どもへの思いを短歌に込めた。

「会えぬ日々 離れて暮らす 子の笑顔 涙と汗と 新たな決意」

2月に行われた作品展で多くの市民に伝わった思い。受刑者たちは、社会復帰に向け、日々生活している。
(「イット!」 3月12日放送より)

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