沖縄・浦添市の公式アカウントが投稿した動画が物議を醸している。
この記事の画像(9枚)「市長が美女とホテルへ」「沖縄のリゾートホテルで、浦添市長が若い女性と密会していると通報が入った」など、不倫をにおわせる演出。市長がセーラー服売り場でうろつく様子を見せるなどした動画もあり、女性蔑視やセクハラに当たるとして問題化した。
これを受け、3月11日に調査委員会が開かれた。
市長の“不適切動画”を調査 「SOGIハラ」とは
沖縄・浦添市の松本哲治市長がSNSに投稿した別の動画では、プールサイドでくつろぐ市長が、女性に「せっかくなら君も一緒に入らない?」と聞くが、「予定があるので失礼いたします」と言って女性が立ち去る…という場面も。
松本市長は、2023年9月22日の会見で動画について「お詫びを申し上げます」と頭を下げ謝罪。「私としてはギリギリOKだろうということで、すべての配信を行っております」と説明した。
市長自身が“ギリギリOK”だとした投稿動画は全部で25本。11日に行われた調査委員会では、非公開となった1本を加えた26本のうち、11本を閲覧したという。
その中で有識者たちから、さらに指摘があったのがこの動画だ。
「セーラー服売り場で市長が…」「怪しい動きで制服ショップに入るこの男。なんと、第15代 沖縄県浦添市長だ」というナレーションとともに映し出されたのは、セーラー服売り場をうろつく松本市長。
市内にある学生服のリサイクルショップをPRしたものだが、「ソジハラ」ではないかと指摘されたのだ。「SOGI(ソジ)ハラスメント」とは、Sexual Orientation(セクシャルオリエンテーション)=「性的指向」やGender Identity(ジェンダーアイデンティティー)=「性自認」に関する差別や嫌がらせを指す。
沖縄県浦添市 ソーシャルメディア調査委員会 矢野恵美委員長:
皆さんが男性と思っている人が、女性のセーラー服をあてる=変態という形で描かれていて。(男性)本人が例えば、性自認が女性で「セーラー服を着てみたい」と思っている時に、みんなに変態だと思われてしまう恐れがなくはないということで、SOGIハラの可能性もあると指摘させていただきました。
性のあり方の多様性が重要視される中、社会全体の認識をどう改めていくのか。浦添市の調査委員会は、再発防止に向けた提言を近くまとめる予定。
(「イット!」3月12日放送)