オウム井上死刑囚が「アレフ」の危険性を強調
オウム真理教元幹部の井上嘉浩死刑囚が大阪拘置所内で綴った手紙(4月8日、10日付)をFNNが入手。
「オウムの申し子」「教祖の側近中の側近」と呼ばれた井上死刑囚が、自身の経験を基に強調したこと…。
それはオウム真理教の後継団体「アレフ」の危険性だ。
「カリスマが現れれば同様の事件を起こす」
「麻原(松本智津夫死刑囚)と同様のタイプの人物、つまり神々の意思だと嘘八百をもっともらしく平気で述べるカリスマ的な人物がアレフにあらわれれば、短期間のうちに武力革命を発動させ、当時と同じような事件が引き起こされるのは時間の問題だと大変に危惧しています。」

元「オウムの申し子」からの警告に耳を傾けよ
死刑囚13人のうち7人が3月に移送され、教祖松本死刑囚らの死刑執行の時期が焦点となる中、オウム後継団体が当時のような無差別テロを引き起こす可能性はあるのか?
公安審査委員会は今年1月「将来再び無差別大量殺人行為に及ぶ危険がある」として後継団体に団体規制法に基づく観察処分を更新した。
「カリスマ出現」への警戒を手紙で語った元「オウムの申し子」の警告に、いま耳を傾ける必要があるのかもしれない。
なお井上死刑囚は、移送後に自身の一部の事件について再審請求している。
(執筆:フジテレビ社会部「オウム取材班」)