全国の小学校にグローブを贈ったメジャーリーガーの大谷翔平選手へお礼を伝えようと、愛媛県にある「大谷山」で、大人や子供が感謝を叫ぶ登山イベントが、2月25日に行われた。
「オオタニサン」が地域おこしに
「オオタニサン ありがとう登山」という名のイベントは、全国の小学校へグローブをプレゼントしたメジャーリーガーの大谷翔平選手へお礼を伝えようと、地元の登山愛好家で作る団体が企画したもので、愛媛・四国中央市と香川県の県境にある、その名も「大谷山」に登って、山頂から感謝の言葉を伝える。
「大谷山」の本当の名前は「おおたにやま」なのだが、大谷選手の活躍を受けて、2023年の春ごろから「オオタニサン」と呼び始めた。
切山自治会・参鍋修一会長：
“おおたにやま”って呼ばれてたんですけど、大谷選手の活躍であやかろうかなと思って“オオタニサン”と呼び方をしています
四国中央登山ムーブメント・村上智子代表：
地元の方が大谷山を“オオタニサン”と呼び始めたタイミングで大谷選手が活躍されてたので、これは地域起こしになるんじゃないかと思って企画しました
イベントでは、大谷選手の写真とグローブの写真を貼ったうちわが準備され、養鶏場を営む参鍋さんは、こだわり卵で作った卵サンド「オオタニサンドイッチ」を販売した。
子供たちも登山に挑戦！感謝を叫ぶ
あいにくの雨となったが、家族連れら23人が登山に挑戦し、507メートルの頂上を目指して一行は登山道を進んだ。
細い道やアップダウンなどの難所を越えて、出発から35分で「大谷山」の頂上に到着した。
参加者は眼下に広がる四国中央市の眺めを堪能したあと、大谷選手のいるアメリカに向かって全員で「大谷さんグローブありがとう！今年も頑張ってねー！」と、感謝を叫んだ。
次に、登山ガイドおすすめのやまびこスポット「かんかん石」へ移動し、子供たちは「計算をガンバル！」、「大人になったら宇宙で暮らす！」、「将来パン屋さんになれますように」など、夢やお願いごとを山々に響かせた。
大谷選手への感謝と自分たちの夢を大声で叫んだ子供たちは、「気持ち良かったです」、「夢に向かっていっぱい努力して頑張る」とスッキリとした気分で話した。
子供がどんどん登れる山に
イベントを企画した村上さんは、この山が広く愛される資源に成長すると感じている。
四国中央登山ムーブメント・村上智子代表：
感謝もそうなんですけど、“オオタニサン”にあやかって子供たちが自分の夢をかなえられる。子供がどんどん登れる山にしていきたいと思っています
メジャーリーガー・大谷選手の活躍が地域活性化の力になり、限界集落の山が新たな活性化の資源になりそうだ。
（テレビ愛媛）
