「政治とカネ」をめぐる問題がくすぶり続けている。
4日、国会で質問に立ったのは、立憲民主党の辻元議員と蓮舫議員。
岸田首相が言いよどむ場面も見られた。
参院予算委で立憲・辻元代表代行が追及
4日の国会。岸田首相を前に不適な笑みを浮かべた、立憲民主党の辻元清美議員。

立憲民主党・辻元清美代表代行(参院予算委・午前9時過ぎ)「そんなこと許されないですよ、総理! いかがですか!」、「総理ね、火の玉になってやるんじゃないですか?」

岸田首相「国会の運営は国会でご判断いただくものでありますが」
立憲民主党・辻元清美代表代行「また言ってるよー!」
「裏金」問題をめぐり、岸田首相を“辻元節”で追及した。

立憲民主党・辻元清美代表代行「4月、イチかバチかの“裏金解散”、総理、ちょっと考えているんじゃないですか? どうですか? さあどうだ」
岸田首相「まったく考えておりません」
さらに辻元氏は、自身の経験をふまえ、こう切り出した。

立憲民主党・辻元清美代表代行「私ね、22年前、秘書給与問題で議員辞職したんですよ。その時ですね、『議員辞職しても参考人招致に応じろ』と、私を引きずり出したのは自民党なんですよ」、「震えながら出たんです」、「自民党若手議員に『安倍派幹部の顔色を見ず真実を語れ』と、ここで呼びかけてください」

岸田首相「国会の運営は国会でご判断いただくのでありますが…」
立憲民主党・辻元清美代表代行「また言ってるよー!」
岸田首相「さまざまな場を通じて説明責任を果たしていただきたいと」
安倍派幹部の説明“食い違い”指摘も…
2024年度予算案をめぐる審議で辻元氏が取り上げたのは、先週の政治倫理審査会で飛び出した証言。
安倍派内で廃止が決まったはずの“キックバック”が復活した経緯について、安倍派幹部の説明が“食い違っている”と指摘した。

立憲民主党・辻元清美代表代行「西村議員(前経産相)は、話し合ったが結論は出なかったと。塩谷議員(元文科相)は、今年に限っては継続するのはしょうがないかなとなったと。どっちなんだと、おふたりを呼んで総理が確認したらどうですか。皆さんそうじゃないですか」
岸田首相「どこまで把握することができるのか、それをしっかりと把握しなければならない」
立憲民主党・辻元清美代表代行「公の場で食い違いがはっきりしたんですよ。この点、焦点です。(直接確認を)やってください」

岸田首相「食い違い…、食い違いが生じたかどうかということも含めて…」
立憲民主党・辻元清美代表代行「知らないの!?」
岸田首相「確認をさせていただきます。食い違っているかどうかという判断も含めて実態把握に努めてまいります」
午後には蓮舫議員が質疑に
辻元氏に続き、午後の質疑に立ったのは立憲民主党の蓮舫議員。
ただしたのは、これ以上の疑惑があるかないか。

立憲民主党・蓮舫議員(参院予算委・午後2時ごろ)「総理、裏金問題。これ以上国民の疑惑を深めるような事態はもうありませんか?」
岸田首相「今、現状について事実の確認を行っています」
立憲民主党・蓮舫議員「新たな事実があるかもしれないということですか?」

岸田首相「今の時点で何も申し上げることはできませんが、事実確認のうえ、政治責任について、しっかり考えていかなければならないと思っています」
(「イット!」3月4日放送より)