世界ジュニアフィギュアスケート選手権は3月1日、大会3日目の女子フリープログラムが行われ、島田麻央(15)が145.76点をマークし、0.88差の2位から逆転優勝を果たした。

島田は逆転勝利のカギと見られていたふたつの大技、トリプルアクセルと4回転トゥループに挑戦。4回転トゥループを見事に着氷すると、その後も伸びやかなスケーティングを披露。すべての演技終えると笑顔で声援にこたえた。世界ジュニアでの日本人選手の連覇は島田が史上初。ショートプログラムのスコア72.60点との合計は218.36点。

前日の練習でも島田は、トリプルアクセルと4回転トゥループを成功させていたが、その実力をいかんなく発揮しての逆転優勝となった。

ジュニア1年目にして全日本選手権で4位に入った上薗恋奈(うえぞの れな・13)はトータル194.70点で3位表彰台に立った。フリーでは中学生離れした表現力と、ジャンプの安定感を発揮し132.74点をマーク。得点が出た瞬間には思わず涙した。

ショートで3位につけていた櫛田育良(くしだ いくら・16)は、トータル180.97点で5位。

またショートプログラムで首位に立った韓国のシン・ジア(15)は、隙のない丁寧なジャンプとスケーティングをフリーでも見せたがトータル212.43点で、島田との0.88差を守り切れなかった。シン・ジアは昨年の世界ジュニア銀メダリスト。

島田麻央は東京都出身の15歳。「麻央」という名前はバンクーバーオリンピック、銀メダリストの浅田真央さんにちなんで名付けられた。

昨年の世界ジュニアでは14歳4カ月で初優勝し、浅田真央さんの記録を1カ月更新し、日本選手として最年少の優勝を果たしたほか、今シーズンに入っても全日本ジュニア3連覇、ジュニアGPファイナル2連覇、さらにはユース五輪で日本女子初の金メダル獲得とその強さを見せていた。

男子フリーは3月2日に行われる。

【女子フリープログラム結果】
1位)島田麻央  218.36点
2位)シン・ジア 212.43点
3位)上薗恋奈  194.70点
5位)櫛田育良  180.97点

本田真凜が全力取材!「世界Jr.フィギュア」
3月10日(日) 深夜2時50分放送

フィギュアスケート取材班
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