国民民主党が補欠選挙候補者の公認を、過去の行為を理由に取り消したと発表した。
元アナウンサーである候補者は、過去にラウンジ勤務していた。

ラウンジ勤務の過去が理由で公認取り消し?

SNSで拡散された、涙ながらの出馬辞退報告。

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高橋茉莉氏:
本当に一時期、生活保護を受け、お金に困っていた時期があります。その時期に「ラウンジ」という夜のお店で一生懸命働きました。すべてを党にご相談したうえ、「体調不良を理由に辞退しろ」と指示を受けました。

柿沢未途被告の辞職にともない、4月に行われる予定の衆議院東京15区の補欠選挙。
国民民主党が公認候補の予定者として擁立したのが、新人の高橋茉莉氏(27)だった。

元フリーアナウンサーで外資系ITコンサル会社勤務という、異色の経歴を持つ高橋氏。
生活保護を受けた時期があることを公表し、奨学金で大学を卒業。
在学中には、ミス慶応ファイナリストにも選ばれた。

ところが、お披露目からわずか約半月のこの週末、高橋氏が突然SNSに“出馬を断念する”と投稿した。

高橋茉莉氏(SNSの投稿)
国民民主党から「立候補を断念しろ」と言われ、涙を飲んで引き下がることに致しました。理由はラウンジで働いていた過去があるからです。

いわゆる水商売である“ラウンジ勤務の過去”が、出馬にあたって問題視されたと主張した。

日本水商売協会 代表理事 甲賀香織さん:
ラウンジとは、業務内容はキャバクラと同じで、お酒をつくってお出しして、隣に座ってお話をして。

「ラウンジがらみではない」取り消し理由が対立

2月26日午前10時半過ぎ、国民民主党は、高橋氏の公認取り消しを正式に発表した。

国民民主党 浜野喜史選対委員長:
過去の行為の中に、党として看過できない法令違反に該当する可能性がある行為があったため。ラウンジ嬢をしていたからではない。

ラウンジで働いた過去が問題視されたという本人の主張とは、真っ向から対立する展開となっている。

26日の午後、国民民主党の玉木雄一郎代表は、自身のSNSを更新。
高橋真梨氏の公認取り消しの理由について、「本人がすでに私人となっていること」、「今後法的な責任を問われる可能性もあること」から、コメントは差し控えるべきと判断したと詳細な説明を避けた。

高橋氏をめぐり、SNSなどでは「生活保護を受給しながらラウンジ勤務をしていたのではないか」と、不正受給だった可能性を指摘する投稿が相次いでいた。
この点について、高橋氏は自身のSNSで「事実と異なります」と否定。
さらに「政界を引退する」と表明している。

番組では、高橋氏に詳細な理由を聞くため連絡を取っているが、今のところ返答はない。
(「イット!」2月26日放送分より)