■不記載問題アンケート結果を衆議院予算委員会の理事会に提出
派閥のパーティー収入に記載漏れがなかったか、自民党の全ての国会議員を対象にしたアンケートの結果が13日、国会に提出された。
自民党は13日、正午ごろ、パーティー収入の不記載問題を受けて行ったアンケート調査の結果を、衆議院予算委員会の理事会に提出した。対象となったのは自民党に所属する全ての国会議員374人と、選挙区支部長10人だ。
アンケートの内容はいたってシンプルなもので、
・政治資金パーティーに関し、収入の記載漏れがありましたか、ありませんでしたか。
・「あった」に〇をされた場合、過去5年間の記載漏れ金額をご記入ください。
という2問だけ。
このアンケートの結果、不記載があったと判明したのは、現役の国会議員など85人で、氏名や金額が一覧表で示された。
自民党内ではこれとは別に2月2日から、安倍派を中心に聞き取り調査も行い、不記載があったのは現役の国会議員など85人だったと発表。すでに聞き取りで明らかになっていた人数と、今回のアンケートの結果が同じ人数となった。
■野党「裏金の使い道のヒアリング結果を早急に出せ」

聞き取り調査を行った自民党の森山総務会長は「入りと出を正しく記載してくれていれば、何も問題がない案件だったなあと思います」と、言うが、野党は内容が不十分だとして、さらなる調査の結果を早く出すべきだと述べた。
立憲民主党 山井和則衆院予算委筆頭理事:せっかくアンケートをしながら、肝心の(裏金の)使い道を調査していないということに関しては、非常に残念ですし不誠実だと思います。使い道に関しては、いま(自民党が)1人、1人ヒアリングをしているということです。そのヒアリングの結果を早急に出してほしいと、引き延ばさないでほしいと言いました。
また、立憲・維新などの野党は13日午後、政治倫理審査会を開催するよう、申し入れを行ったほか、14日には国会で政治とカネに関する集中審議が行われ、裏金問題に対する追及は最大の山場を迎える。
■ポイントは野党がどこまで踏み込んだ追求をするか

関西テレビの加藤報道デスクは「政府としては、予算案を通す重要な場。この問題が邪魔をして重要法案が通らないことになると、本当に国民にも影響が出る。今回のリストの中には2000万円を超える不記載の方もいる。その人たちは不問なのか、この人たちは処遇どうするのか、安倍派5人衆の派閥の幹部の人たちへの追及を、しっかりするという姿勢が見えてこない。この辺は野党が追及して行くところだと思う。野党はここに対して踏み込みをどこまでできるか。例えば公開を義務付ける、使途を明記すると約束させるなど、具体的なことができるかという所を、国民はちゃんと見ている。踏み込みが甘いと野党も馬鹿にされる」と話した。
裏金が何に使われたのか、その意図、経緯はどうだったのか、しっかりと真相を追求してほしい。
(関西テレビ「newsランナー」2024年2月13日放送)