寒い日に出歩くときは、少しでも暖かそうな日差しを感じられる道を選ぶ人もいることだろう。
そんな人に嬉しい「日向ルート」が一目で分かるサービスが始まっている。

株式会社ナビタイムジャパンは1月23日、iOS・Androidアプリの「ALKOO by NAVITIME」(ウォーキングアプリ)と「NAVITIME」(総合ナビゲーションアプリ)で「日向ルート」機能の提供を開始。
「日向ルート」は、現在地から目的地までのルートにおいて、建造物の高さと時間ごとの太陽の高さなどから、どこが日向になるかを計算し、日向を優先した道筋を表示する機能。また提案するルートのそれぞれで、道中に日向を通る割合を「日向率」として表示するため、ユーザーが選択する幅が広がるという。
同機能は「ALKOO by NAVITIME」では「日向ルート」の名称で2月まで提供し、「NAVITIME」では「日陰を避けるルート」として通年で利用することができる。
価格は「ALKOO by NAVITIME」では無料で、「NAVITIME」はルート、ナビゲーション等の機能を含むため有料になるという。

同社は近年の夏が記録的猛暑になったことを受け、2022年には「日陰マップ」、2023年には「日陰ルート」を開発・提供してきた。
「日向ルート」は、その時に培った技術を活かして開発したが、建物の影がほとんど無くなる日中はルート候補が多くなり、実用性の低いため、日向の特性にあったチューニングを行ったという。
ところで「ALKOO by NAVITIME」の「日向ルート」は2月までとのことだが、その後はどうなるのか?また、どのように活用してほしいのか?ナビタイムジャパンの担当者に聞いてみた。
ALKOOは3月から“日陰優先ルート”に
――そもそもなぜ「日向ルート」を開発した?
日々の移動や、ウォーキングを楽しむにあたり、なるべく安全に歩いていただきたいという思いから、冬になるべく日の当たる暖かい道や、凍結しづらいであろう道を歩いてほしいという思いから、開発しました。
昨年リリースした日陰ルートも大変ご好評いただいたので、その技術を活かし約2カ月で開発リリースをいたしました。
――表示とは違って実際は日陰になっていることもある?山や森の影も表示する?
建物で計算しているため山や森は考慮していません。
――「日向ルート」は全国対応?平野や林道でも使える?
全国対応です。建物の日陰を考慮しているため平野・林道では使えません。別の機能で、「ALKOO by NAVITIME」で使える「並木道マップ」があります。首都圏限定となりますが、林道は木のイラストが表示されるため木陰を見つける参考になります。
――「ALKOO by NAVITIME」の「日向ルート」はなぜ2月まで?その後は?
3月からは暖かくなり紫外線を気にする方も多いので、現在は日陰優先ルートに切り替わる仕様としています。今後は利用状況をみながら、ニーズがあれば、日陰と日向を自由に切り替えられるようにする機能も検討していきます
「日陰マップ」リリース時は『ALKOO』利用者が約5倍に
――「日陰マップ」や「日陰ルート」の反響はどうだった?
2022年の「日陰マップ」のリリース時は『ALKOO』アプリの利用者が約5倍に増える反響がありました。今回の日向ルートも、多くの方にご利用いただけましたら幸いです。
――「日向ルート」はどのように活用してほしい?
冬になるべく日の当たる暖かい道や、凍結しづらいであろう道を歩きたいという方にご活用いただければと思います。健康のため、ペットとのお散歩など、お散歩で外を歩く必要がある方に、選択肢の一つとしてご活用いただければと考えております。

今やスマホの地図は多くの人が使っているだろう。まだ寒い日々が続くが「日向率」の高い散歩に出かけてみるのも楽しいかもしれない。