蔵王のシンボル・樹氷が見ごろを迎えている。アオモリトドマツの立ち枯れに加え、暖冬が影響し例年より小ぶりだが、迫力ある幻想的な世界観は健在。2月25日まで夜間のライトアップが行われる。

蔵王山麓駅には2時間待ちの行列

温泉街にある蔵王ロープウェー・蔵王山麓駅には、朝から多くの観光客が列を作り、1月30日は最大で2時間待ちとなった。

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この冬、蔵王ロープウェーは平日で3,000人、週末で5,000人ほどに利用され、そのうちの約7割が台湾やマレーシア、タイなどから訪れた外国人観光客だという。

暖冬で小ぶりも…見る人を圧倒

ロープウェーを乗り継ぎ、約20分。山頂が近づいてくると樹氷が姿を見せ始めた。

全身が凍りつくようなとても冷たい風が吹く中、ぐんぐんと成長している樹氷。“スノーモンスター”と言われるだけあって迫力がある。

樹氷を形作るアオモリトドマツの立ち枯れ、そして暖冬が影響して、2024年の樹氷は例年より2週間ほど成長が遅く、大きさも小ぶり。それでもピークのこの時期、厳しい自然が作り出した芸術は見る人を圧倒する。

観光客からは感動の声

30日の日中の地蔵岳山頂の気温は氷点下5℃。雲に覆われる時間も多くあったが、時折差す日の光に、樹氷はきらきらと輝き、青空に美しく映えていた。

台湾から来た人:
とても美しい。でもとても寒い

東京から来た人:
コロナが終わってから久しぶりに来た。すごい。あちこちのスキー場に行っているが、蔵王は良い

横浜から来た人:
すごい。ちょうど今、すごく晴れて完璧な状態で見られたので、すごく感動している

樹氷の見ごろは2月いっぱいと見込まれ、2月25日まで夜間のライトアップが行われる。

(さくらんぼテレビ)

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