29日、石川県穴水町にある「穴水総合病院」で、一部外来の診察が再開されました。再開された、内科、外科、整形外科には、多くの人が詰めかけています。
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地震発生後、病院は救急患者を中心に対応。自主避難所として、多い時には約800人もの人たちを受け入れてきました。
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4週間が経過し、避難してきた人たちが別の避難所などに移動することができたため、外来の受け入れが可能に。
この日、内科を受診したのは、輪島市の避難所で生活をしているという小島洋子さん(70)。
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小島洋子さん(70):
今日はちょっと、(腸から)出血していて。虚血性腸炎です。ちょっと落ち着いてますけど。
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10年ほど前から患っていた持病が、避難所生活でのストレスや、食生活などの影響で再び悪化してしまったといいます。診察の結果、小島さんは、大事をとって入院することになりました。
整形外科に来た塗 政徳さん(82)は、トイレの水くみや、がれきの撤去作業などで、膝と腰を痛めたといいます。
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塗 政徳さん(82):
膝です。膝と腰なんです。トイレで、水が出ないもんですから、水運び、やはり無理して、あげて水を持ちますので、家へ帰ると、また後片付けとかね、整理整頓がありますので。一度お医者さんに見ていただきましたら、これですっきり、安心しております。ありがとうございます。
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治療を受けたあと、次回の予約も済ませ、塗さんも、一安心です。
手術も検査もできない中での外来再開
住民にとっては安心する、一部外来の再開。しかし、院内の断水が続いていて、病院にとっては、歯がゆい状況が続いています。
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島中公志院長:
まず血液の検査ができない。その機械っていうのは、血液を通して、それを洗わなければなりませんから、胃カメラも大腸の検査も、もちろん手術もできない。
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それでも、再開を決意した理由は…。
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島中公志院長:
やっぱり病院をやってるっていうのは、住民にとって心強いことですよね。いつ何があるか、分からないですからね。人間って病気になったり、つらくなったり。その時、すぐ診てくれる病院があるっていうのは、住民にとっても良いことじゃないでしょうかね。
(めざまし8 1月30日放送)