兵庫・神戸市と淡路島を結ぶ明石海峡大橋に宿泊できるというツアーが2月に開催される。

企画したのは、本州四国連絡高速道路と兵庫県園芸・公園協会。明石海峡大橋の中の展望施設「舞子海上プロムナード」にテントを特別に設置。

海上47mのスリルを体感しながら、貴重なグランピング体験ができるという。さらには、壮大な夕日や朝日を鑑賞することもできる。

明石海峡大橋(画像提供:兵庫県園芸・公園協会)
明石海峡大橋(画像提供:兵庫県園芸・公園協会)
この記事の画像(5枚)

ツアーの1日目は、明石海峡大橋から夕日を鑑賞した後、ジャズライブや地酒・地魚のディナーを楽しみ、そして“橋泊”。2日目は明石海峡大橋で海上ブレックファーストを取ったり、チャーター船から明石海峡大橋を見学したりする。

日程は、2月14日~15日と2月16日~17日の2回で、定員はそれぞれ25人。料金は1泊2日で1人29万7000円。1月31日まで募集している。

橋からの夕日(画像提供:兵庫県園芸・公園協会)
橋からの夕日(画像提供:兵庫県園芸・公園協会)

橋の中に泊まれる大変レアな体験ができるものの、1人29万7000円の金額設定を高額だと思う人もいるかもしれない。どんな狙いで企画したのだろうか?

兵庫県園芸・公園協会の担当者に詳しく話を聞いてみた。

魅力あふれるサンライズ・夜景・サンセット

――なぜ橋泊を企画した?

(舞子海上プロムナードがある)舞子公園には、サンライズ・夜景・サンセットと24時間魅力があふれています。また、眼下には鯛などの海の幸が飛び跳ねています。これら空間を新鮮な魚やJAZZとともに皆様にまるごと体験して頂きたいとの思いから橋泊が生まれました。


――橋のどんな所に泊まるの?

橋の中に宿泊いただきます。橋桁内部の展望施設「舞子海上プロムナード」に張ったテントでグランピングをお楽しみいただきます。舞子海上プロムナードは、海面からの高さ約47m、陸地から約150m、明石海峡へ突出した延長約317mの回遊式遊歩道です。

宿泊する場所(画像提供:兵庫県園芸・公園協会)
宿泊する場所(画像提供:兵庫県園芸・公園協会)

――なぜ高額にも思える、この金額設定にしたの?

普通の旅行ではできない、非日常の体験を求める海外の富裕層を主なターゲットにしています。


――現在、どのくらい申し込みがある?

海外・国内から3~5名程度です。海外は台湾の方です。

道路を走る車の振動も感じられる

――橋泊することでの危険はない?

宿泊場所は通常は展望施設として国内・海外からの観光客を受け入れている施設になります。屋内施設のため、天候等による災害などの危険性は低いです。


――橋に泊まることでどんな体験ができる?

「海上にある橋の中に泊まる」ということ自体が、世界初の試みです。海上約47mに泊まり、海の上から夕日・夜景・朝日を眺めることは、ホテルではなかなかできない体験ではないかと思います。また、舞子海上プロムナードは明石海峡大橋の道路のすぐ下にある施設のため、道路を走る車の振動も感じていただけます。


――シミュレーションされた人の感想などあったら教えて?

宿泊のシミュレーションは行っていませんが、管理用通路から眺める夕日や朝日は格別です。また夜間の舞子海上プロムナードから眺める明石や神戸の夜景も、普段では見ることができない(海側からの)景色で、特別感が味わえます。


――好評なら2回目もある?

今回のツアーを開催し、好評であれば検討します。

宿泊イメージ(画像提供:兵庫県園芸・公園協会)
宿泊イメージ(画像提供:兵庫県園芸・公園協会)

ホテルではできない体験ができる橋泊。1月31日まで募集しているので、興味とお金のある方は参加してみてもいいかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。