氷点下30度を記録することもある北海道上川地方の占冠村。

この極寒の地に、1月20日から期間限定で氷で出来たホテルがオープンした。

アイスヴィレッジの中に「氷のホテル」

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冬のシーズンには国内外から約21万人の観光客が訪れる星野リゾートトマム。

この時期限定で、氷で出来た街「アイスヴィレッジ」がオープンしている。

アイスヴィレッジの中で、珍しいホテルが1月20日から営業している。

まるで高級ホテルの一室のよう

ドームの天井や壁、家具などすべてが氷で作られているこのホテル。

約1か月かけて作られた。

「占冠村のマイナス20度30度になる寒さを皆さんに楽しんでもらいたい」(アイスヴィレッジ 阿部 涼香 村長)

中は直径8.5メートル、高さ3.5メートルの広さ。

室内は風が通らず外との気温差に驚きだ。

この日の外の気温は氷点下7度だが、部屋の中は氷点下0.9℃。その差は約6℃で暖かさを感じるほど。

客室では氷で飾り付けられたキャンドル、スピーカーなども設置され、まるで高級ホテルの一室のよう。

「(今年のコンセプトは)自分と向き合う自分時間。ピンと張り詰めた冷たい空気の中で、それをアイスドームの中で独り占めできる」(阿部 さん)

約12トンの氷を使った露天風呂も

そして、部屋の外には、さらなる驚きの施設があるようだ。

約12トンの巨大な氷のブロックと白樺に囲まれた氷の露天風呂。

お湯は近くの温泉から運んでいる。

幻想的な風景の中で45度の温泉が、冷えた体を温めてくれる。

牧場の牛乳を使った温かい食事も

夜食としてカニやエビがたっぷり入ったクラムチャウダーを味わうことができる。

ベースになる牛乳は近くの牧場で搾られたものだ。

寒さにもご安心を

見た目にも美しいホテルだが、実際に一晩過ごすとなると心配なのは寒さ。

本当に快適に過ごせるのだろうか。

「もこもことしたパジャマですが、こちらに身を包んでいただいて、寒冷地用シュラフ(寝袋)を用意している。シュラフの中は約25度に保たれる」(阿部 さん)

宿泊者は同じ敷地内のホテルに宿泊することが条件になっている。

万が一、寒すぎて夜が寝られない、という方もホテルに戻れば安心だ。

光と花火のショーを毎日開催中

今シーズン25周年を迎えるアイスヴィレッジ。

光と花火のアニバーサリーイヤーショーを毎日開催している。

「すごい寒かったんですけど、寒いのを忘れるくらい楽しかった」(札幌からの観光客)

「できれば毎年来たいくらい楽しい思い出になりました」(札幌からの観光客)

氷のホテルに宿泊できるのは2月末までだ。

北海道文化放送
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