イギリス王室は、ウィリアム皇太子の妻キャサリン妃が16日に腹部の手術を受けたと発表した。
キャサリン妃の手術は成功したとのことだが、病気の具体的な理由は明らかにされていない。
キャサリン妃は約2週間の療養後、3月末頃に公務に復帰するとみられている。

キャサリン妃が腹部手術で入院

イギリス王室は、ウィリアム皇太子の妻キャサリン妃(42)が16日に入院し、腹部の手術を受けたと発表した。

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イギリス王室によると、キャサリン妃は16日にロンドン市内の病院に入院し、腹部の手術を受けた。
手術は事前に計画され成功したとのことで、具体的な理由については、キャサリン妃の意向によって明らかにされなかった。

今後キャサリン妃は約2週間、病院で療養し、3月末のキリスト教の復活祭のあとまで公務復帰は難しいとしている。

さらにイギリス王室は17日、チャールズ国王(75)が来週、病院で前立腺肥大の治療を受け、療養のため短期間、公務から離れると発表した。

ここからは、フジテレビ報道局・立石修取材センター室長がお伝えする。

―― 心配なニュースが入ってきたが、現地ではどのように報道されているのだろうか?

特にキャサリン妃は若くて人気があるので、イギリスではトップニュースの扱いだ。
王室はキャサリン妃の具体的な病状については明らかにしていないが、あらかじめ予定されていた腹部の手術とのこと。

BBCは「王室によると、がんに関連したものではない」としている。
ただ「入院期間から見て、病状が深刻であることは明らか」と報じている。 

キャサリン妃は、2023年のクリスマスは家族で王室恒例のミサに参加し、その際には元気な様子を見せていた。

その際の映像では、イングランド東部にあるサンドリンガムハウスという国王の別邸でミサが行われたが、家族とともに幸せそうな様子だった。

この時、キャサリン妃はダイアナ元妃の形見であるイヤリングを身につけていて話題になった。

―― このあとキャサリン妃の映像は入ってきていない。この時には、病気という話は出ていたのだろうか?

そのような情報は出ていなかったが、ロイヤルファミリーにとって、ここ数年は本当にいろいろなことがあり、精神的な負担になっていたかと思われる。

2020年1月には、キャサリン妃と不仲が取りざたされていたメーガン妃とヘンリー王子が王室の公務を退くことになった。
さらに2021年3月には、そのヘンリー夫妻がアメリカのテレビ番組に出演し、王室の内部について暴露した。

そして2022年9月には、エリザベス女王が亡くなっている。

メーガン妃の発言により、さまざまな憶測が飛び交ったことも負担になった可能性がある。
何よりもエリザベス女王の逝去は、精神的につらかったと思われる。

世界からの注目度も高い

―― 一方で、公務もしばらく見送りということだが、王室にとって影響は大きくなるのだろうか?

その影響はありそう。
イギリスの王室の人気を表す世論調査では、いまだにエリザベス女王が人気No.1。そして2位がウィリアム皇太子で、4位がキャサリン妃と、2人はチャールズ国王よりも人気がある。イギリス国内はもちろん、世界からの注目度も極めて高い。

2011年4月のキャサリン妃の結婚式は「世紀の結婚式」とも呼ばれ、世界中のメディアがバッキンガム宮殿に集まった。

当時の映像では、当時ロンドン支局長の立石室長が「キスしました!2人はキスしました!ひときわ大きな歓声が上がりました。非常に幸せなムードがバッキンガム宮殿周辺を包んでいます」と状況を伝えていた。

キャサリン妃は、貴族の出身ではない「一般市民のプリンセス」として、国民に大きな祝福を受けていて、その後も真面目に公務に取り組む姿勢が人気を集めていた。

ただ最近は、ヘンリー夫妻が王室から離れたこともあり、公務も増え、疲れもたまっている印象もあった。

エリザベス女王亡きあとの新しい王室を作るには、キャサリン妃の存在は欠かせない。
3月末のイースター頃に公務に復帰するとみられているが、元気な姿で帰ってきてほしい。

さらに今回は、キャサリン妃の手術以外にもチャールズ国王が病院で前立腺肥大の治療を受け、療養することも発表された。

―― 同時に発表というのは異例なことなのだろうか?

キャサリン妃の手術を発表したのは午後2時頃だが、そのわずか90分後の午後3時半ごろに、チャールズ国王の発表があった。これは極めて異例なことだといえる。
(「イット!」 1月18日放送より)

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