被災地、石川県珠洲市で活動する犬たち。

雪のなか、崩れた住宅を1軒ずつ丁寧に捜索。

北海道登別市から向かった災害救助犬・ジークだ。

最大震度7 元旦に発生した能登半島地震

この記事の画像(5枚)

元日に発生し、最大震度7の揺れを観測した能登半島地震。

捜索のため、災害救助犬の訓練士でつくる北海道登別市のNPO法人「北海道災害救助犬」はアクセルとジークのほか、江別市から2匹を派遣した。

北海道から被災地へ

ジークは1月6日から、ハンドラーの小野寺里絵さんと珠洲市に入った。

「道路のひび割れ、陥没、車が入れないところがあって、現地に行くのもたいへんだった」(ハンドラー 小野寺里絵さん)

諦めず不明者の捜索に

捜索したのは珠洲市鵜飼地区。重機が入れない、がれきの中をジークは懸命に人がいないか探しまわる。

しかし、時間の経過が壁になる。

「(生きている人に反応する)救助犬なので、ジークは現場をまわって生体反応がないという態度をとる」(小野寺さん)

災害救助犬は生きている人を見つけるよう訓練されているので、時間が経つとともに捜索は厳しくなる。それでも諦めずに歩き続ける。

「何かヒントになるものはないかと犬に探しておいで、この辺が人のにおいが強いという反応をしたところを救助隊、消防の人に言って探してもらったら、こたつが出てきたり衣類が出てきた」(小野寺さん)

「陸の孤島になる」北海道での災害に備えも

ジークは12日に登別市に戻ってきた。

一緒に捜索にあたった小野寺さん。今回の活動を通して気づいたことは。

「(災害があれば)北海道は陸の孤島になってしまう。みんなに救助犬を知ってもらわないとならない」(小野寺さん)

今後は警察や消防と合同での訓練を行うなど、連携を模索したいとしている。

北海道文化放送
北海道文化放送

北海道の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。