全国B型肝炎訴訟・熊本弁護団の預かり金で、約1億4000万円の使途不明金が発覚だ。
この口座を管理していた弁護団の元団長が約9000万円の私的流用を認めていて、弁護団は業務上横領の疑いでの刑事告訴を検討している。
預り金の使途不明金は約1億4000万円
約1億4000万円の使途不明金が明らかになったのは、全国B型肝炎訴訟熊本弁護団の預り金だ。

弁護団によると、2023年3月に九州弁護団から「熊本弁護団からの送金額が少ない」との指摘を受け、通帳を確認したところ、2023年7月に約1億4000万円の預り金がほぼないことが判明。
その後、この口座を管理していた当時の団長に聞き取りを行ったところ、「約9000万円を事務所経費や自宅の住宅ローンなどに使った」と私的流用を認めたということだ。
使途不明金さらに増えるか…一切返金せず
この元団長は既に弁護団から退団、訴訟代理人も辞任しているが、1月12日までに一切の返金はされていないという。

この口座は同じ事務所の弁護士と管理することになっていたが、実際は元団長が1人で管理していたとみられるということだ。
弁護団は、この元団長について業務上横領の罪での刑事告訴を検討している。
使途不明金の額は、更に増える可能性があるという。
訴訟の原告については、臨時相談を受け付けることにしている。
(テレビ熊本)